遅れているBoxのIPO(新規株式公開)に動きが出てきた。同社は1月9日付で米証券取引委員会(SEC)に書類を提出し、1440万株を1株あたり11〜13ドルで売り出す計画を明らかにした。調達目標額は1億8690万ドルだ。
Boxはニューヨーク証券取引所にてティッカーシンボル「BOX」での上場を目指す。主幹事はMorgan Stanley、Credit Suisse、JPMorganが務める。最高経営責任者(CEO)のAaron Levie氏は2014年末、近く修正書類を提出することをほのめかしていた。
ただし修正書類の中で、業績に関する情報の更新はなかった。Boxが2014年にIPOに踏み切れなかった理由の1つが業績だ。Boxは同年3月にIPOを申請した後、販売とマーケティング関連の支出が懸念材料となって計画を遅らせていた。ライバル各社は、Boxの財務状況を理由に顧客の引き抜きを図った。
Boxが2014年にIPOの申請を行って以降、クラウドストレージ業界では低価格化競争が過熱している。Google、Amazon、Microsoftといった大手ベンダーの現在の提供価格は、バンドルによって無料かそれに近い額になっている。一方、Boxはコラボレーション方面へと自社の立ち位置をシフトしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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