ラスベガス発--かつて最も人気を集めたポータブルガジェットのMP3プレーヤーだが、あらゆる機能を網羅するスマートフォンの普及を受けて、その人気にも陰りが出てきている。一方で、PonoやAstell & Kernといった企業の存在は、携帯型の高音質オーディオ端末に対する需要があることを示している。
ポータブルオーディオの生みの親として、ソニーはこれまでに現代のユーザー向けに数々のプレーヤーの開発に挑んできたが、なかでも今回の新型ウォークマン「NW-ZX2」は、最も成功する確率の高いものに見える。
価格が1000ドルを超えるZX2は、プレミアムレベルの音楽プレーヤーで、ほかに「大手」家電メーカーからの競合製品はほとんど見当たらない。
ZX2は価格相応の高級感があり、カーブのついたアルミニウムケース仕様で、ヘッドホンジャックには十分な厚みがある。
「Cowon Plenue 1」のようなハイエンドプレーヤーにはつきものの問題として、ストリーミングサービス、特に「Tidal」などの高品質ストリーミングサービスにアクセスできないことがある。一方、新型ウォークマンは、「Android 4.2」を採用しているので、ストリーミングアプリを端末に読み込んで、標準的なスマートフォンよりも高音質でそれらを再生することが可能だ。また、デュアルバンドWi-Fiに対応しているので、外出先で音楽をストリーミングするにはホットスポットに接続するか、オフラインモードを使用すればよい。
Google端末的な外観で光沢のある筐体内には、超低歪みを実現するソニーのデジタルアンプ「S-Master HX」が搭載されており、デジタルファイル(MP3、WMA、AAC、FLAC、AIFF、WAV、ALACのほか、重要なことにDSDにも対応している)を最大24-bit/192kHzで再生する。
ZX2は、ユーザーが所有するハイレゾ音源すべてを収容できるように、128Gバイトの組み込みメモリを採用するとともに、micro SDカードスロット経由で拡張も可能だ。ソニーは、オンボードのリチウムイオンバッテリにより、一回の充電でMP3は最大60時間、ハイレゾ音源は最大33時間の連続再生が可能としている。
NW-ZX2は、米国では2015年春に発売される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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