ラスベガス発--USB Implementers ForumとIntelの関係者はCES 2015で、「USB 3.1 Type-C」の性能を披露するデモを行った。それは短いデモだったが、印象的なものだった。
筆者は、USB Type-Cを詳しく解説した記事を公開しているので、この新規格を知らない人は参照してほしい。簡潔に説明すると、Type-Cは、ケーブルのプラグを差し込むときに上下の向きを気にする必要がないほか(どちらの面が上に来ても正常に機能する)、データ転送速度が最大10GbpsのUSB 3.1規格を採用している。これは、現行のUSB 3.0の2倍の転送速度だ。
最も重要なのは、Type-Cに実際に触れた後、筆者はこの新規格を極めて刺激的だと感じたことだ。
デモを行った関係者たちは、サムスンの「840 Evo」SSDドライブ2台をRAID 0構成で使用した。Type-C経由でコンピュータに接続した状態で行ったベンチマークテストで、転送速度は読み込みと書き込みの両方で800MBps以上を維持した。USB 3.1が登場する前は、これだけの速度を出したければ「Thunderbolt」接続を使うしかなかった。
USB Type-CはUSB 3.0より多くの電力を供給することも可能で、今後、別の電源アダプタではなくUSBケーブルで充電可能なモバイルデバイス、さらにはノートPCが多数登場するだろう。
現在のところ、Nokiaの「N1」がType-C USBポートを採用した初の市販タブレットだ。CES 2015で、MSIはUSB 3.1 Type-Cポートが組み込まれた同社初のゲーム用ノートPC「GT72」と同社初のマザーボード「X99A Gaming 9 ACK」を発表した。いずれの製品も3月までに出荷が開始される予定だ。
非常に近い将来、この刺激的な新USB規格を採用したデバイスは、ほかにも多数登場するだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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