韓国のサムスン電子は、主力のスマートフォン事業で激化する競争に苦戦するなか、2014年第4四半期決算で営業利益が減少する見通しだと現地時間1月8日に発表した。
同社の見通しでは、同四半期の営業利益は前年同期比約37%減の5兆2000億ウォン(約47億ドル)になるという。2015年1月の正式な決算報告に先立って発表された今回の速報値は、Bloombergがまとめたアナリスト36人の予測の平均値である4兆8000億ウォンをやや上回る。
サムスンはまた、2014年第4四半期の売上高が、前年同期比約12%減の52兆ウォン(約470億ドル)になると予想している。
今回の速報値は、同社が記録的な利益を5四半期連続で計上した後、5四半期連続の営業利益の減少を報告する見通しであることを意味する。アナリストらは、世界最大のスマートフォンメーカーであるサムスンについて、2014年第3四半期のモバイル事業の利益が前年同期比約74%減だったことから、第4四半期の利益を控え目に予測していた。
サムスンのスマートフォンの出荷は、たいてい営業利益の3分の2をもたらしているが、Xiaomi(シャオミ)やHuawei(ファーウェイ)のような低価格路線の携帯電話メーカーにより新興市場で圧迫されている。同社はまた、価格の高いハイエンドのスマートフォン市場ではAppleとの厳しい競争に直面しており、Appleがサムスンの大画面モデルと競合する「iPhone」の大画面化モデル2機種を発売した2014年9月以降、競争は厳しさを増している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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