ラスベガス発--Intelが職場のダイバーシティ(多様性)の擁護に本気で取り組もうとしている。
最高経営責任者(CEO)のBrian Krzanich氏は米国時間1月6日、テクノロジとゲーミングの分野で従業員の多様性向上を支援する取り組みに3億ドルを出資することを約束し、Consumer Electronics Show(CES)での基調講演を締めくくった。Krzanich氏はさらに自腹を切って、役員報酬を職場の多様性向上の進捗状況に連動させる、と述べた。
これは職場の多様性不足の問題に対するテクノロジ企業の対策として、これまでで最も大胆なものだ。女性は昇級や昇進を求めるべきではないとMicrosoftのCEOのSatya Nadella氏が示唆したことや、女性のゲーム開発者に対する脅迫の急増、複数の企業が実施した多様性調査で白人男性の従業員が依然として圧倒的多数派であることが明らかになったことなど、いくつかの出来事がきっかけとなって、この問題は大きな注目を集めるようになった。
Nadella氏の発言を受けて、Microsoftは「無意識の偏見」の問題について社内で対話を開始し、同氏は多様性の向上に取り組むことを約束した。
Krzanich氏は6日、Intelは2020年までにあらゆるレベルで完全な多様性を実現する、と約束した。同氏は、女性とマイノリティーの雇用と昇進、在籍を大幅に増やしていくと述べた。Microsoftと同様、Intelもこの取り組みの進捗状況を開示する予定だ。
Intelの最新の多様性調査によると、同社の従業員の約45%は白人男性だという。同社従業員の4分の3以上は男性だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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