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コミュニティサイト「it-tells」の2015年--“楽しい体験ができる場”の再構築で勝負へ

佐藤和也 (編集部)2014年12月27日 11時00分
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 セガのコミュニティサービス「it-tells」(いってる)が、立ち上がりからおおよそ1年が経った。2014年の振り返りと今後について、プロジェクトを統括するセガ 社長室の竹崎忠氏に聞いた。

 it-tellsはセガのIDサービス「SEGA ID」を活用し、セガのゲームをはじめとして、さまざまな事柄に関してユーザー同士が語り合えるコミュニティサービスとなっている。オープンな語らいの場としていることから、SEGA IDを登録していないユーザーでもページの閲覧そのものは可能となっている。

 当初2013年12月よりサービスを開始する予定だったが、ローンチした直後にアクセスの集中などによる動作の重さから、サービスを延期。2月からクローズドベータテストとして再始動した。数回のアップデートを実施しながら、現在もベータ版として運用を続けている。

セガ 社長室の竹崎忠氏
セガ 社長室の竹崎忠氏
目指すはドリームキャストの夢の続きとマニアの理想郷--セガ竹崎氏に聞く「it-tells」

システムまわりの対応に費やした1年--ようやく動いたマイレージプログラム

 竹崎氏はここまでの運用について、ローンチ直後のシステム不具合とサービス延期が最大の反省点であり、再始動以降も思うような展開ができなかったということを率直な感想として語った。ネットサービスでは運用してみないとわからない部分も多々ある。そこで問題点の洗い出し、改善や機能追加を施しながら、2014年夏にはベータ版から正式サービス版へ切り替えて運用していく構想を持っていたという。正式サービス版の仕様も固まっていたが、導入には至らなかった。

  • it-tells内竹崎氏のページ

 実際に再始動以降もアクセス負荷に対して弱いところもあり想定通りのパフォーマンスが出ないなどの問題点が散見された。データベースの作りも含めて根本的なところから再設計しないと、負荷が増えたときに気持ちよく使ってもらえないという判断からシステムの基幹部分の再開発に至ったという。現在は今運用しているシステムと平行して正式サービス版の開発を進めている状況だという。現行バージョンでも不具合や使い勝手の悪いところにかなり手は加えており、今の規模感ではある程度安定的な運用はできている。一方で、この先の参加者の増加や大型キャンペーンの実施を狙っていくために、抜本的な再構築を実施しているというのが現状だと説明する。

 さらにシステム面の検討や対応に時間を取られてしまい、企画面において後手にまわっていることも反省点としてあげた。面白い企画を立ち上げる前に、まずはシステムが正常に動く状態にしなければという優先順位ゆえだったが、そのバランスがうまくとれなかったとも振り返る。「かつてのセガBBSやSNS黎明期のときは、それ自体に目新しさがあったから人は集まりましたが、今は場所だけ作ってもダメ。コミュニティの中心となる人物もそうですが、引っ張るコンテンツや仕掛けを企画して意図的にネタを仕込んでいかないと活性化しない。さまざまなアイデアを考えていたが、それを実施できるタイミングが遅れてしまった」(竹崎氏)

 そんななかでも次につなげるための企画は着々と準備中。共通の趣味の語らいの場としておしゃべりをし、共感する。それが毎日ストレスなくできる場が大切であり、さらにその場に能動的に参加したり活動したりすることによってなんらかの“得すること”が起こる。そういったサイクルをきっちりと作りあげることが次のステップだという。

  • キャンペーン期間中に1万マイルで交換できるゲームタイトルの一部

 そのひとつがマイレージプログラム。毎日のログインやさまざまな企画に参加することでボーナスマイルを付与してきたが、この12月に特典との交換サービスを開始した。2015年1月18日までは交換に必要なポイント数を大幅に引き下げるなどのキャンペーンを実施している。現在は主にセガのゲームソフトや東京ジョイポリスのパスポートを用意しているほか、かつて雑誌「メガドライブFAN」にてゲームフリークが連載していた「SEGA ARCADE HISTORY」全16回を書籍にしてまとめたものも用意している。今後もマイレージ交換特典は充実させていく方針で、次はもう少しオンラインゲームプレイヤーに寄ったゲーム内アイテムや、逆にゲームとは全く関係のない一般性の強い特典も用意していきたいとしている。

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