コメディ映画「The Interview」が米国太平洋時間12月24日午前10時に、「Google Play」や「YouTube Movies」のほか、Microsoftの「Xbox Video」、ソニーが開設した専用ウェブサイトSeetheinterview.comで配信開始された。ソニーによると、同映画は、6ドルでレンタル、15ドルで購入できるという。同映画はソニーの電子メールや社外秘文書が大量流出したハッキング事件の根源とされる。
米国の主要映画館チェーンが上映を中止したことで、広範囲にわたる公開の機会を失った「The Interview」だったが、YouTubeが配信先に加わったことで、その注目度は大いに高まっている。Google傘下のYouTubeは、世界最大規模の動画サイトである。またこの契約により、主要映画が劇場と家庭の両方で同時に公開されるという、数少ないケースが実現されることとなった。
「The Interview」は、 北朝鮮の金正恩第1書記にインタビューする機会を得た、Seth Rogenさん扮するプロデューサーとJames Francoさん扮するテレビ司会者が、暗殺計画に巻き込まれるストーリー。
先週、ソニーから打診を受けた検索大手Googleは「ぜひとも支援したい」と述べつつ、関与することにためらいを見せていた。Googleの企業開発担当シニアバイスプレジデントを務めるDavid Drummond氏はブログ投稿で、「これまでのすべての経緯を考えると、セキュリティに関する懸念がわれわれの脳裏に非常に大きく立ちはだかった」と述べた。
しかし同社は最終的に、協力を承諾した。「ソニーとGoogleは、この事態をただ傍観し、他の国の言論の自由を(その内容がいかにおバカなものであったとしても)一部の人間に決定させるわけにはいかないということを確認した」とDrummond氏は述べた。
CNNによると、この契約は排他的なものではなさそうで、ソニーは他のパートナーとも協議しているという。Appleは、米政府からも要請を受けたにもかかわらず、「The Interview」を「iTunes」で配信することを拒否したと報じられている。
Apple、Netflix、Amazonは、「The Interview」の配信に関するそれぞれの見解についてコメントを避けた。
米連邦捜査局(FBI)は、Sony Picturesに対するサイバー攻撃に北朝鮮が関与していると述べたが、北朝鮮当局はこれを否定している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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