ディヴィデュアルは12月24日、親しい相手とプライベートなカメラロールを共有して、チャットでコミュニケーションできるiPhoneアプリ「Picsee(ピクシー)」を公開した。価格は無料。今後はAndroidアプリも提供する予定だ。
Picseeでは、スマートフォンのシャッターを押すだけで、好きな相手と共有しているアプリ内のカメラロールに写真が時系列順に保存されていく。全画面で表示された写真上でチャット形式でコメントを残していくことも可能だ。そのほか、iPhone本体からの写真のアップロード、動画撮影、無音撮影、圏外撮影などの機能を備えている。
共有するカメラロールはいくつでも作ることができ、保存容量も無制限となっている。利用シーンとしては、仲の良い友だち同士での写真チャット、遠距離恋愛をしているカップルの連絡、家族の思い出アルバム、仕事仲間とやりとりするメモや資料の共有などを想定しているという。“日常”を飾らずに交換してもらうために、あえて写真の加工ツールは搭載していない。
同社は、パリを中心に欧州でメディア・アーティストとして活動していた遠藤拓己氏と、NTT Inter Communcation Centerのキュレーターだったドミニク・チェン氏が2008年に創業した企業。Picseeは、スマートフォン内の子どもの写真を夫婦間で簡単に共有したいという、チェン氏の実体験から着想したサービスなのだという。
ターゲットユーザーは特に絞っていないが、ビジュアルな感覚に敏感な10代や、ビジュアル思考が日常のものとなっているデザイン、アパレル、アート業界などには受け入れられやすいのではと見ている。今後は、12月31日にグローバル版のiOSアプリを公開するほか、2015年春にAndroidアプリを提供する予定。
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