料金プランに加え、12月24日に発売される新端末「LUCE(KCP01K)」も紹介された。京セラ製のスマートフォンで、4.5インチディスプレイを採用したコンパクトなボディに、防水・防じん性能と耐衝撃性能を備えていることが特徴。機能を絞って低価格を実現したエントリー層向けモデルとなり、24カ月の分割払いで月額1400円で購入できるほか、デュアルタイプの1Gバイトコースと利用すれば月額2860円で利用できるとしている。
LUCEは端末形状や特徴を見ると、先日同じauのMVNOとして参入を表明したKDDIバリューイネーブラーが提供する「KC-01」に近い。この点について津田氏は、ベースモデルは同一のものとしながら、LUCEは耐衝撃性能が高い点や国際ローミングに非対応な点、そしてデザインが異なるなどの違いがあると説明した。
また、ユーザーからのニーズが高かったWi-Fiルーターに関しても、NEC製の「Aterm MR03LE」を投入したことをアピール。新端末によって、現在発売されている「AQUOS SERIE」「DIGNO M」と合わせ、ハイエンドからエントリー層、さらに法人にも対応できるラインアップを揃えたと強調した。
さらに津田氏は、mineoの初年度10万契約の獲得に向け、今後予定している取り組みも明らかにした。12月からデータ通信専用のシングルタイプのプラン向けに、SMSのオプションを無料で提供しているが、2015年2月からは直近3日の通信量が500Mバイトを超えた場合の制限を撤廃。2015年春頃には、利用シーンに応じて高速通信を切り替えられる「ターボ機能」や、余った通信容量を家族以外のユーザーにもプレゼントできる「パケットギフト」を提供する予定だという。加えて2015年1月中旬にはファンサイトを提供してユーザーとの交流を促進するほか、リアルでのイベントも実施するなど、ユーザーの満足度を高める取り組みを積極的に進めるとした。
また1月からは、全国でテレビCMをオンエアするなど大規模なプロモーションを実施し、知名度と信用性を高めてユーザー層の拡大に取り組むことも明らかにした。一方で、家電量販店などを通じたリアル店舗での販売に関しては「量販店などで販売してもらうには奨励金などが必要になるが、我々は現在、その分の資金を料金の値下げなどに費やしている」(津田氏)ことから苦戦しているという。そのため店頭販売とプロモーションがうまく結びつくか、疑問が残る部分もあることから、今後はリアルでの販売強化のため独自の販売ルートを開拓していく必要があるとも話した。
発表会で津田氏は、現在iOS 8搭載デバイスで、mineoのサービスが利用できなくなってしまっている件についても言及。現時点でも問題の原因は判明しておらず、引き続きKDDIとアップルに対して問い合わせや要望を出している状態とのこと。開示できる内容があり次第発表をするとしているが、原因の1つと見られている3Gでのデータ通信に非対応な点に関しては、「(3Gでのデータ通信に)対応すれば解決する可能性はあるが、当初より3Gのデータ通信を利用しない方向でサービスを進めている。この問題への対処のために、3Gのデータ通信利用を要請することは考えていない」(津田氏)とした。
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