「Beats Solo2 Wireless」レビュー--ワイヤレス化した人気オンイヤーヘッドホンの音質や装着感 - (page 2)

David Carnoy (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2014年12月15日 07時30分

 筆者はStudio Wirelessの装着感もSolo2 Wirelessより気に入った。ただし、筆者は概してオーバーイヤーヘッドホンの装着感の方が好みなので、若干の先入観を持ちつつ今回のレビューに入った。

 機能に関して言えば、大半のBluetoothヘッドホンと同様、Bluetooth対応デバイスから最大10m離れた場所で音声を受信することができる。イヤーカップには、音量の調節、電話の応答、楽曲のスキップなどを行うためのコントロールが配置されている。下の画像にあるように、ケーブルが付属しており、バッテリが切れたときは有線で音楽を再生できる。

同梱物
同梱物
提供:Sarah Tew/CNET

 Studio Wirelessに搭載されているアクティブノイズキャンセレーション機能は、Solo2 Wirelessにはない(aptXもサポートされないが、これは大きな問題ではないと思う)。実際には、BeatsはSolo2をSolo2 Wirelessのベースとして使っており、Solo2 Wirelessにヘッドホンコードを接続すると、有線のSolo2とほぼ全く同じ音に聞こえる。つまり、音質はかなり良好だということだ。これは、BoseのSoundLink on-ear Bluetoothにはない特徴である。有線モードで使用すると、音質が低下してしまう。Solo2 Wirelessの音質は低下しない。

 バッテリ持続時間は公称12時間で、大型のStudio Wirelessより短いが、かなり優秀だ。イヤーカップの1組みのLEDライトはバッテリ残量インジケータとして機能する。バッテリ残量は、スマートフォンやタブレット上のインジケータでも確認できる。

 Bluetoothステレオヘッドホンの例に漏れず、このモデルにも通話用マイクが内蔵されている。通話品質は良好だったが、この機能に関しては、上位機種のStudio Wirelessの方がやや優秀だ。

パフォーマンス

 優れたBluetoothヘッドホンとは、優れた有線ヘッドホンと同じように聞こえるヘッドホンのことだ。Solo2 Wirelessはこの点で成功しており、有線Solo2の品質の多くを維持している。しかし、ワイヤレスモードでは、ちょっとした何かが足りないと感じる。エッジがわずかに粗くなり、低音の透明感と締まりが少し失われる。

 筆者はBoseのSoundLink on-ear Bluetooth headphonesのレビュー記事で、少しだけBoseの方を気に入ったと書いた。Boseの方が中音域の暖かみが豊かで、よりバランスのとれた音を鳴らしたからだ。低音はSolo2の方が豊かだったが、Boseの方がそれぞれの楽器の音を聞き取りやすく、全体的なリスニング体験の心地よさはBoseが上だった。

 筆者は、Beats Solo2 Wirelessは強力なBluetoothヘッドホンだということも繰り返し書いた(一部のユーザーには、Solo2 Wirelessのしっかりとしたサウンドの方が音楽的嗜好に合っているかもしれない)が、われわれはBoseのサウンドの方が少しだけ好みだという結論に至った。Boseの方が少しクリアで開放的な音に聞こえる。

 もちろん、音楽的嗜好や美的嗜好は人それぞれだ。デザインもサウンドもBoseよりBeats Solo2 Wirelessの方が好みだという人もいるだろう。

結論

 結局のところ、Solo2 Wirelessに対する筆者の正直な気持ちを話すと、このヘッドホンを買うくらいなら、80ドル高くてもStudio Wirelessを購入する。装着感がより快適で、音質も1ランク上だからだ。確かに、Solo2 Wirelessの方が小さくてかさばらない。このコンパクトなサイズに魅力を感じる人もいるだろう。しかし、現在の価格を考えると、より高価なWireless Studioの方がお買い得な製品であると言っていい。

折りたたんだ状態
折りたたんだ状態
提供:Sarah Tew/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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