背面にもディスプレイを備えたスマートフォンをかつて発売した企業が、新たにユニークな製品「YotaPhone 2」を発表した。ロシアのブロードバンドプロバイダYotaはさまざまな種類のスマートフォンを世に送っているが、「YotaPhone」シリーズは、背面にE Inkディスプレイを備えている点が特徴だ。このサブディスプレイには、「Kindle」などの電子書籍リーダーのディスプレイと同じ技術が使われており、表示できる色数は通常の電子ディスプレイより少ないが、消費電力は非常に少なくて済む。そのため、バッテリを消耗することなく、スマートフォンでテキストを読んだり、時刻や新着メッセージなどの重要な情報を常にチェックできる。
デュアルスクリーンのYotaPhone初代モデルがリリースされたのは、2013年のことだった。アイデアこそ斬新だったが、品質が悪くアプリも少なかったことから、期待はずれの製品となった。第2世代の製品ではこうした問題にも対応している。2月に開催されたMobile World Congress(MWC)で初めて披露された同モデルは、メインディスプレイとE Inkディスプレイの両方が改善されていた。
今回のE Inkディスプレイはタッチ操作に対応しているため使い勝手がよい。また、メインディスプレイの画面をコピーして背面ディスプレイに表示することも可能なので、たとえ充電が切れたとしてもコピーを表示したままにできる。例えば、地図を常に手元に持っておきたいときなどに最適だ。
SIMフリーモデルの英国での価格は555ポンド(約880ドル)と、かなり高価だ。英国または欧州大陸在住者は、Yotaのウェブサイトから直接予約注文ができる。また、米国とオーストラリアでも将来的に発売が予定されているが、具体的な時期は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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