ソニー・ピクチャーズ、新作映画がファイル共有サイトに流出か--ハッキング被害を受け

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 編集部2014年12月01日 10時54分

 Sony Pictures Entertainmentの複数の新作映画がファイル共有サイトに流出したことがこの週末に報じられ、同社のセキュリティに関する悩みは一層深刻になった。

 Varietyによると、オンラインに流出した映画には、ミュージカル「Annie」のリメイク版や「Mr. Turner」(いずれも米国で12月に劇場公開予定)など、4本の未公開作品も含まれるという。先頃、セキュリティ侵害を受けたSony Picturesがネットワークの遮断を余儀なくされたことが報じられたが、それらの作品の違法コピーがオンラインに出回り始めたのは、それからわずか数日後のことだった。

 ほかにも、10月に劇場公開されたBrad Pitt主演の第2次世界大戦映画「フューリー」や、米国で2015年1月公開予定のJulianne Moore主演映画「Still Alice」などの作品が流出した。

 Sony Picturesからすぐにコメントを得ることはできなかったが、同社はVarietyに対し、今回の窃盗の捜査で法執行機関に協力していると述べた。

 同社広報担当者はVarietyに対し、「Sony Pictures Entertainmentのコンテンツの窃盗は犯罪だ。弊社は法執行機関と密接に連携して、捜査を行っている」と述べた。

 複数の報道によると、先週、「#GOP」を名乗るハッキンググループがSony Picturesの「秘密」を含む社内データを入手したと主張し、同社が#GOPの要求に応じなければ、そのデータを公開すると述べたという。#GOPが何を要求しているのかは不明だ。

 Sony Picturesのネットワークが米国時間2014年11月24日に攻撃されてから、捜査担当者は犯人の特定に努めている。Recodeによると、同社は北朝鮮のために活動しているハッカーが攻撃に関与している可能性を調査中と言われているという。今回の攻撃は、Sony Picturesが公開予定の「The Interview」が原因で実行されたのではないか、とRecodeは推理した。The Interviewは米国で12月に劇場公開予定のコメディー映画で、テレビジャーナリストに扮した主演のSeth RogenとJames Francoが北朝鮮の金正恩第1書記暗殺の陰謀に巻き込まれる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。

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