2014年4月(日本では5月)に発売されたサムスンの「GALAXY S5」について、発売後最初の3カ月間の販売台数が予測より40%低かったと、The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間11月23日に報じた。同記事ではサムスンの計画を知る情報筋らの話として、「GALAXY S4」の発売後3カ月間の販売台数が1600万台だったのに対し、GALAXY S5の同期間の総販売台数は1200万台だったと報じている。
サムスン自体は、GALAXY S5の実際の販売台数を公表していないが、同社の前会計四半期に、モバイル事業の利益が前年比で74%減少したことを報告している。年末に向けて競争が激化する中、スマートフォン分野は引き続き厳しい状態が続くとも警告した。
WSJによると、サムスンは企業組織を再編している可能性があるという。同社はモバイル事業の統括者を、現在のJ.K. Shin氏から、家電およびテレビ事業の現最高責任者B.K. Yoon氏に交代することを検討していると、WSJは報じている。その決断がいつ下される可能性があるのかは明らかではない。
サムスンのモバイル事業が抱える問題については、この数カ月間にわたって非常に多く報じられてきた。同社は、国際的な(特に中国における)競争の激化を認めざるを得ず、また、利幅に関する懸念の高まりからモバイル戦略の再考を迫られる状況にある。同社は、販売する端末数を減らし、特に人気の高い製品に焦点を絞ることを計画している。
こういった問題を抱えるGALAXY S5であるが、WSJによると、米国ではGALAXY S4よりも売れ行きが好調であったという。消費者市場が拡大しており、間違いなく世界で最も重要なモバイル市場の1つである中国では、GALAXY S5の販売台数はGALAXY S4よりも50%低かったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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