今度の「α7」はボディで手ブレを補正する--5軸でブレを抑える「α7II」

  • 「α7II」

 ソニーは11月20日、ミラーレス一眼カメラ「α7」シリーズに、ボディに手ブレ補正機能を内蔵した「α7II」を発表した。フルサイズミラーレス一眼「α7」シリーズの4モデル目として発売する。発売日は12月5日。ボディ「ILCE-7M2」のみの発売となり、想定税別価格は19万円前後になる。

  • 「α7」シリーズ

 α7シリーズは、2400万画素の撮影ができる「α7」、3600万画素の撮影ができる高解像度モデル「α7R」、常用ISO100~10万2400、拡張50~40万9600の高感度撮影ができる「α7S」の3モデルをすでに発売している。新モデルα7IIは、手ブレ補正を重視したモデル。ソニーのEマウントモデルでは初のボディ内手ブレ補正を採用する。

 高さ95.7mm×幅126.9mm×奥行き59.7mmで、重量約556gのコンパクトボディに、フルサイズセンサ対応の光学式5軸手ブレ補正機能を内蔵。角度ブレ(ピッチ、ヨー)、シフトブレ(X軸、Y軸)、回転ブレなど、さまざまなブレを5軸で検出し、静止画、動画撮影時に補正する。

 ブレに合わせて35mmのフルサイズセンサを動かすことで補正ができ、静止画撮影時には、シャッタ速度最高4.5段階分の補正を実現するという。レンズ側に手ブレ補正機能が内蔵されていたモデルとは異なり、あらゆるレンズで手ブレ補正を実行できることが最大の特徴。Eマウントレンズはもちろん、マウントアダプタを使用してのAマウントレンズ装着時にも手ブレのない高画質撮影が可能だ。

 手ブレ補正機能を内蔵したレンズ装着時には、角度ブレはそのままレンズの機能をいかし、シフトブレや回転ブレについてはボディ内の手ブレを使用するとしている。

  • 手ブレ補正ユニット

  • 2軸手ブレ補正と5軸手ブレ補正の違い

  • 手ブレ補正なし(左)、手ブレ補正あり(右)

 撮像素子には有効約2430万画素の35mmフルサイズ「“Exmor”CMOSセンサー」を採用。動画撮影は、AVCHD形式による1920×1080/60p撮影ができるほか、XAVC S形式での撮影にも対応。XAVC S形式による1920×1080撮影では、50Mbpsまでのビットレートをカバーする。

 117点位相差AFセンサと25点のコントラストAFによるハイブリッドAFを搭載し、高速、高精度でのオートフォーカスを実現。α7に比べ、約30%の高速化を実現したAFレスポンスを持つという。動体予測アルゴリズムにより、追従性能も従来比約1.5倍にアップしている。

 本体にはWi-Fi、NFCを搭載し、好みの撮影機能などを追加できる「PlayMemories Camera Apps」に対応。ボディのトップやフロントカバーなどには、剛性の高いマグネシウム合金を使用する。

  • 3.0型の液晶モニタと有機ELを採用した電子式ビューファインダを備える

  • グリップ部は望遠レンズ装着時でも安定してホールドできるよう改良した

  • ボディのトップやフロントカバーにはマグネシウム合金を採用する


ソニー デジタルイメージング事業本部第2事業部1部ビジネスユニット長の田中健二氏

 ソニーのデジタルイメージング事業本部第2事業部1部ビジネスユニット長の田中健二氏は「レンズ交換式カメラ市場は、一眼レフが前年割れをしているが、ミラーレスが成長を続けており、構成比率を着実に伸ばしている。最近では欧米でも、ミラーレスの構成比率が高まってきており、カメラの性能が高ければ、小型、軽量のミラーレスを選ぶユーザーが増えてきた。ミラーレス市場の堅調な伸びに貢献してきたα7シリーズの新モデルとして登場するα7IIは、コンパクトボディに手ブレ補正ユニットという高性能をぎゅっと詰め込んだ商品」と、ミラーレス市場の伸びと新製品について説明した。

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