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メッセージングアプリ「WhatsApp」、エンドツーエンド暗号化に対応--「Android」版で

Natalie Gagliordi (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2014年11月19日 17時21分
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 WhatsAppが、同メッセージングアプリの「Android」版に対する最新アップデートで、エンドツーエンドの暗号化をデフォルトの機能にした。

 暗号化を導入することは、現在利用できるテキストメッセージングアプリの中で、WhatsAppを最もセキュリティの高いアプリの1つにすることを意味し、その意義は大きい。エンドツーエンドの暗号化により、メッセージの送信者と受信者以外の第三者は、WhatsAppユーザー間で送信されたメッセージを解読することができなくなる。ここでいう第三者には、WhatsApp自体も含まれる。つまり、いかなる法執行機関がメッセージの解読を要請しても、問題にはならないということだ。

 WhatsAppはこの暗号化の導入に向け、Open Whisper Systemsと提携しており、同社のオープンソースプロトコル「TextSecure」を使用している。TextSecureの前方秘匿性は、たとえユーザー間の鍵交換でハッカーが解読した場合でも、メッセージが暗号化された状態で保持できる機能を持つことで知られている。

 Twitterは2011年にWhisper Systemsを買収しているが(金額は非公表)、Whisper SystemsのTextSecureソフトウェアコードは、買収直後にオープンソースとして無料で公開されている。

 Whisper Systemsは、今回の暗号化対応での提携を発表したブログの投稿で、自社の暗号化技術が果たした功績を誇らしげに述べるとともに、この暗号化の導入を確実にする上で、Android搭載端末のプラットフォームの断片化の問題があると述べた。一方で、Whisper Systemsは、WhatsAppがこの1年間同プロジェクトに貢献したことに対し、敬意も表した。

 WhatsAppがかなりの時間と労力をこのプロジェクトに捧げたことは、大きな称賛に値する。このプロジェクトを開始したところだとはいえ、われわれは、今回のエンドツーエンド暗号化の導入は既に過去最大規模のものだと考えている。Brian Acton氏とWhatsAppのエンジニアリングチームは、素晴らしいパートナーだ。このプロジェクトに対する彼らの献身的な姿勢と、プロジェクトの完成にこだわる揺るぎない姿勢は、他の多くの企業がプライバシーにではなく、監視の方に集中している現状ではすばらしいことだ。

 現時点では、この暗号化はAndroidのみを対象としており、「iOS」向けの提供時期はまだ発表されていない。また、WhatsAppのAndroidクライアントは、グループチャットやメディアメッセージにおいて暗号化メッセージ機能をサポートしていない。ただし、Whisper Systemsによると、今後これらのサポートとともに、それ以外のクライアントプラットフォーム向けにも対応する計画だという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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