スクウェア・エニックスは11月18日、「ファイナルファンタジー」シリーズのスマートフォン向け新作「ファイナルファンタジーレジェンズ 時空ノ水晶(ときのすいしょう)」ならびに「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」の2タイトル、さらに同シリーズの最新情報や本編のゲームアプリが配信される情報アプリ「ファイナルファンタジー ポータルアプリ」を発表。同日に発表会が行われた。いずれも今冬に配信予定。ゲーム2タイトルは基本プレイ無料のアイテム課金制、ポータルアプリはダウンロード無料の一部有料アイテムが用意されている。
ポータルアプリはゲームのみならず、出版物や音楽、グッズイベントなど、ファイナルファンタジー関連のあらゆる最新情報を発信。開発ディレクターを務める大津安徳氏によれば、ゲームの攻略情報や開発者インタビューも予定しているという。また既存アプリや新作アプリへの導線も用意する。
またスクウェア・エニックスIDでログインすることによりポイントが貯まり、グッズの応募券や各種デジタルコンテンツと交換できるポイント機能を搭載しているほか、「ファイナルファンタジーVIII」で収録されていたカードゲーム「Triple Triad」も遊べるようになっているという。Triple Triadについては、「ファイナルファンタジーXIV」とのカード連動も予定している。
ファイナルファンタジーシリーズの統括プロデューサーを務める橋本真司氏はポータルアプリについては「多くのユーザーが利用するスマートフォンが情報の窓としての役割を担うものと確信している。またポータルアプリそのものが楽しめるようにし、継続的に利用することによって利用者がメリットあるものとしている」と説明した。
ファイナルファンタジーレジェンズ 時空ノ水晶は、絶望の未来から世界を救うために、現在、過去、未来と時間を超えて冒険を繰り広げる完全新作のRPG。ゼネラルディレクターは時田貴司氏、サウンドコンポーザーを水田直志氏が担当している。時田氏は時空を超えてストーリーが展開することについては、短い時間でもさまざまなストーリーやキャラクターに触れられるという濃い体験ができ、スマートデバイスにおけるゲームのソトーリー配信にマッチしているのではと語った。
ビジュアル面についてはゲーム中はスーパーファミコン後期のような昔懐かしさを感じさせつつも、色あせないクオリティを出すことにこだわっているという。なおメインストーリーに関しては完全無料で遊べるように制作しているとも付け加え「スマートフォンでも王道や正統派とうたったRPGが提供されているが、本作はそれらのなかでもド直球のエンタメRPGを目指している」とコメントした。
水田氏は楽曲について、現段階でも約50曲ほどあり「コンシューマタイトルと遜色ない数を用意している。使い回しを感じさせないことを目指している」とコメント。さらに水田氏からの要望でテーマソングも準備しているという。またキャラクターデザインやイメージイラストを手がけているCyDesignationの相場良祐氏は主人公のトゥモロについて元気な男の子をイメージし、ヒロインのエモは未来から来た謎の少女という設定にもとづき、さわやかな感じにまとまったのではと語った。
ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアスは、人気スマホゲーム「ブレイブ フロンティア」で知られるエイリムが開発を担当。オリジナルの世界設定、新規キャラクターたちによる新たなストーリーが展開するという。
本作のプロデューサーを務める広野啓氏は、今回エイリムとタッグを組むことになった経緯としてスクウェア・エニックスの「エンペラーズ・サガ」とブレイブ フロンティアがコラボしたことがきっかけ。その後のコミュニケーションのなかで、エイリム側からのファイナルファンタジーに対する熱意を受け、スクウェア・エニックス側から声をかけたことで実現したことを明かした。
エイリムのエグゼクティブ・ディレクターである早貸久敏氏は、ファイナルファンタジーシリーズの根底に流れるものを感じられるように、またブレイブ フロンティアとは全く異なる面白さのあるRPGを目指すと語り、同じくエイリムの制作プロデューサーである高橋英士氏は、バトルの爽快感を維持しつつも決してブレイブ フロンティアの焼き増しではない、新しいシステムで楽しませたいとした。
なお、新作発表にあわせて現在配信しているファイナルファンタジーシリーズのiPhone/iPad版について、11月21日までの期間限定でセールを行っている。
なお発表会では新作発表のみならずセレモニーも開催され、タレントの吉澤ひとみさん、高橋愛さん、真野恵里菜さんが登場。熱心なファンである真野さんと、ある意味突き抜けるぐらいの愛着を持つ高橋さんが、いかにファイナルファンタジーが面白く魅力的かを関係者がうなるほど熱く語り、まだプレイしたことのない吉澤さんが少しずつ興味を持ち始めるといったトークを展開。氷でできたクリスタルツリーの点灯式も行われ発表会に華を添えていた。
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