タクシー運転手の音楽の選曲にいらいらした経験はないだろうか。そういう経験のある人にとって、一部で報じられているUberとSpotifyの提携は理にかなったものかもしれない。
The New York Times(NYT)が複数の匿名情報筋の話として報じたところによると、配車アプリサービスのUberと音楽ストリーミングサービスのSpotifyは、Uber車に乗ったユーザーに自分のSpotifyプレイリストを聴くことのできる機能を提供するシステムを発表予定だという。Uberは米国時間11月17日、「特別なパートナーゲスト」と「先例のない提携」に関する電話会議を開催する予定で、14日夜、メディア各社に招待状を送付した、とNYTは報じている。その招待状には、譜表が描かれている。
そのシステムはどのように機能するのか、また、それを利用するのにSpotifyとUberの既存アプリ以外の個別アプリは必要なのか、といったことは不明だ。UberとSpotifyはコメントの要請に応じていない。
この提携によって、音楽好きの配車サービス利用者は、UberとSpotifyをひいきにするようになるかもしれない。両社はいずれも新しくて競争の激しい市場で事業を行っているので、おそらく、差別化要因はどんなものであれプラスになるはずだ。
TechCrunchは、パリに拠点を置く映画撮影技術企業のMoonriverが10カ月前に「Vimeo」に投稿した動画を発見している。その動画には、「Publicity for Uber and Spotify」(UberとSpotifyの宣伝)というタイトルが付けられており、先に紹介したサービスの広告のように見える(ただし、正式な広告と確認されたわけではない)。動画の最後には、UberとSpotifyのロゴ、そして「Your chaffeur Uber. Rythme votre vie au son de Spotify」というフランス語のキャッチフレーズが表示される。このキャッチフレーズは大まかに翻訳すると、「あなたの運転手、Uber。生活の音のリズム、Spotify」という意味である。10カ月前のパリは、SpotifyがUberとの提携を公表するのに必ずしも理想的なときではなかったはずだ。1月13日、パリでUberへの抗議活動が激しくなり、襲撃によってUber車のタイヤが切り裂かれ、窓ガラスが割られた。この事件は、抗議活動を行うタクシー運転手によるストライキの最中に起きたもので、抗議の理由にはUberや同様のサービスも含まれていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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