Obama米大統領が、自由でオープンなインターネットの維持に向けてより厳格な規制を導入するよう米連邦通信委員会(FCC)に要請したことを受け、FCC委員長は異なる戦術を検討していることが報じられている。
The Washington Postの報道によると、FCC委員長Tom Wheeler氏は米国時間11月10日、インターネット企業大手の幹部らを交えた会合で、Obama大統領の提案を一部取り入れつつ、インターネットサービスプロバイダー(ISP)の懸念に対処する方法を検討していることを明らかにしたという。
この会合に同席した複数の情報筋によると、Wheeler氏は幹部らに対し、明らかに困惑した様子で「あなた方が望むことは、誰もが望むこと、つまり、事業に影響を及ぼさないオープンなインターネットだ」と述べたという。「FCCとして検討しなければならないことは、どうやって赤ん坊を引き離すかだ」
Wheeler氏はこの会合で、出席した幹部らに対し、FCCはホワイトハウスから恩恵を受けているわけではないと念を押した上で、「FCCは独立の政府機関だ」と繰り返し述べたという。
Obama大統領は10日、すべてのインターネットトラフィックを同じように扱うという原則、いわゆる「ネット中立性」の実施をFCCに求めた。大統領は、ブロードバンドサービスを公共事業と同様に扱うことで、ISPが「最良のアクセスを制限したり、サービスやアイデアに関してオンライン市場における勝者と敗者を選定したり」できなくする規制の実施を促した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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