YouTubeは米国時間11月17日に、月額10ドルのサブスクリプションサービス「YouTube Music Key」のパイロット版を提供開始する予定だ。会員は広告なしで、YouTube上の音楽ビデオを視聴し、楽曲を聴くことができる。また携帯端末では、再生中に画面をロックしたり、別のアプリに移動したり、あるいはインターネット接続がなくても、再生を続けることができる。
Nielsen EntertainmentのアナリストであるDavid Bakula氏はインタビューで、「(膨大な数のユーザーへの)リーチという点において、YouTubeは他とはまったく異なる」と述べる。Nielsenが毎年実施している米国での音楽に関する行動調査によると、米国では3分の2を超える人が毎週オンラインで音楽を聴き、それらの人々が音楽を聴く場所として最もよく利用するのがYouTubeであるという。
YouTube Music Key「ベータ」版に招待されたユーザーは6カ月間無料で試用できる。その後、サブスクリプションを継続する場合はプロモーション価格の7.99ドルを支払う。YouTubeは、招待制の同ベータについて「まずは音楽を最も愛する同サイトのユーザー」を招待していると述べている。
有料の音楽サブスクリプションサービスである「Google Play Music」に既に登録しているユーザーは、YouTube Music Keyにもアクセスできるようになる予定だ。逆にYouTube Music Keyに登録すれば、Google Play Musicが利用できる。Google Play Musicは月額10ドルで提供されているが、現在は追加料金なしで両方のサービスが利用可能だ。
YouTubeは、広告収入型の無料の音楽機能も発表した。こちらは直ちに一般提供される。Googleの「Android」とAppleの「iOS」向けの「YouTube」アプリや、youtube.comサイトに、音楽のみを対象とする新しいコーナーが設けられ、ユーザーのお気に入りのミュージックビデオ、おすすめの音楽プレイリスト、同サイト全体で人気の高い音楽のプレイリストが表示される。
またYouTubeは、今後数日間のうちに無料ユーザーを対象に、YouTube上にアーティストのディスコグラフィを表示し、アルバム全体を、公式ミュージックビデオと高品質な音声で再生できるようにすると述べた。音楽レーベル各社との契約に基づいて、多くの楽曲が同サイトに追加されたと同社は述べた。
YouTube Music Keyはまず、米国、英国、スペイン、ポルトガル、イタリア、アイルランド、フィンランドで提供開始される予定。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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