クアルコムの第4四半期決算、増収増益--中国問題が影落とす

Ben Fox Rubin (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 長谷睦 (ガリレオ)2014年11月06日 13時05分

 Qualcommは米国時間11月5日、2014会計年度第4四半期決算を発表した。売上高は前年同期比3%増の66億9000万ドルで、調整後の利益は1株あたり1.26ドルだった。Thomson Reutersの調査によるアナリスト予想は、売上高が70億2000万ドル、利益が1株あたり1.31ドルだった。

 Qualcommは、Appleの「iPhone 6」やサムスンの「GALAXY S5」など主要なスマートフォンへの無線プロセッサと通信チップの販売で、トップの座を維持している。

 しかしながら、同社は中国においては相変わらず不安定な立場にある。Qualcommは現在、同国内での独占的慣行の疑いで中国当局の捜査を受けており、収益力が高いライセンス事業で特許使用料の引き下げを受け入れざるを得ないかもしれない。加えて同社は7月、中国のライセンシーの中に売上高を実際より少なく報告し、Qualcommへの特許使用料の支払いを削減しているところがあるとの見解を示していた。

 Qualcommは5日、中国での問題に再び言及し、同社の出荷デバイス数の見込みがこの過少申告によって引き下げられていると主張した。

 全体では、第4四半期(9月28日締め)の利益は19億ドル(1株あたり1.11ドル)で、前年同期の15億ドル(1株あたり86セント)から増加した。調整後の1株あたりの利益は1.05ドルから1.26ドルへと増加した。

 チップセットの販売を含む、装置およびサービス部門の第4四半期の売り上げは、6.9%増の48億ドルだった。ライセンス売上は4.9%減の19億ドルだった。

 2015会計年度についてQualcommは、売り上げが268~288億ドル、調整後の利益が1株あたり5.05~5.35ドルと予想している。

提供:CNET
Qualcommの最高経営責任者(CEO)Steve Mollenkopf氏
提供:CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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