ラーメン通販「宅麺.com」を運営するグルメイノベーションは、セレクトショップ型ラーメン店「TAKUMEN」の第1号店を11月4日、シンガポールに正式開業することを発表した。これを皮切りに、同国内に1年間で10店舗をオープンさせる計画で、その後近隣のアジア諸国への出店も視野に入れて5年で130店舗の開店を目指す。店舗あたりの目標月商は1500万円。
第1号店では、本田商店「久留米とんこつ」や作田家「横浜家系」など人気6ブランドのラーメンを1杯14.9~19.9シンガポールドルで提供する。提供ブランドは現地の人気に合わせ最長1年スパンで入れ替えながら、日本で人気のラーメン店の味をタイムリーに反映させるという。
また、通販サービスで人気のあるブランドのスピンアウト出店を支援する。開業コストを負担するほか、スタッフの採用や教育なども実施するとしている。同社では支援の理由として「人気店であっても、海外進出にかかる数千万円の初期投資や登記、採用といった開業の実務、また人材育成、食材調達、味の品質管理の難しさなどにより、海外挑戦は難しい」と業界の現状を説明している。
同社代表取締役社長の井上琢磨氏は「2020年のオリンピックで日本を訪れたとき、たとえば久留米にある人気店にTAKUMENで本場の味を知った海外の方が列をなす、そんな近い未来を実現できると考えている」とコメントを寄せている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」