KDDIは10月31日、2015年3月期第2四半期(4~9月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比3.8%増の2兆1319億3500万円、営業利益は同10.7%増の3847億5400万円、経常利益は同10.0%増の3872億6800万円、純利益は同41.9%増の2313億8400万円となった。
端末販売収入が減少した一方で、au累計契約数やスマートフォンの浸透率の増加によって、データ通信収入が増加した。営業利益は上期で2期連続の2桁成長を達成した。
au純増数は107万台で、3期連続での上期100万台を達成。また、解約率も0.63%で低水準を維持している。今年は2年以上前にiPhone 4S/5を契約したユーザーが機種変更をするタイミングだが、約9割が引き続きauでiPhone 6/6 Plusを契約したのだという。この結果には同社代表取締役社長の田中孝司氏も胸を撫で下ろす。
auのスマートフォン浸透率は52%で、LTEスマートフォンの比率も上がっている。また、8月から受付を開始した新料金プラン「カケホとデジラ」は44%が5Gバイト以上のデータ定額プランを選択。LTEスマートフォン1台あたりの月間データ利用量も、2013年9月は3Gバイト未満だったが、2014年9月は3Gバイトを超えている。
通信ARPU(1加入者あたりの月間売上高)は前年同四半期比1.4%増の4280円。また、「auスマートパス」などのコンテンツ事業者から得られる決済手数料である“付加価値”ARPUも堅調に推移しているとした。
下期以降の取り組みとしては、引き続きキャリアアグリゲーションやWiMAX+2といった「ネットワーク」、各種スマートフォンなどの「デバイス」、au VoLTEやau WALLETなどの「サービス」で、競合他社と差別化していきたいと説明する。また、“中心のないポータル”を目指す連合体である「Syn.alliance」の事業展開も進めていきたいとした。
なお、同日にはNTTドコモがNTT東西の光回線サービスを使ったセット割「ドコモ光」を2015年2月から開始することを発表している。これに対し田中氏は「脱法的行為だ」と強く批判した。
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