LGエレクトロニクス・ジャパンは10月30日、曲面型パネルを採用した34インチの液晶モニタ「34UC97-S」と、31インチの4K対応モニタ「31MU97-B」を発表した。曲面型モニタの発売は国内初となる。
34UC97-Sは、両サイドを内側に向かってカーブさせた曲面型パネルを採用。視覚移動を最小化し、画面の中央から端に視点を移したときに発生する目のピント調節の負担を軽減できるといったメリットを持つ。
21対9のウルトラワイド画面を採用し、昨今採用本数が増えているシネスコサイズの映画作品などを、上下の黒帯などを表示させず、画面いっぱいに再生することが可能。狭額ベゼルとあわせ、没入感ある再生ができる。
有効表示領域は800mm×335mmで、広い作業スペースを確保。1画面に2つの機器を同時に出力できる「Dual Linkup」やウインドウの自動分割ができる付属ソフトウェア「Screen Split」を利用することで、複数の作業もウインドウを切り替えることなく、効率的に仕事ができる。本体には7W+7Wのスピーカを備えたほか、Waves製の音声ツール「MaxxAudio」により、高音質サウンドを再現する。
サイズは高さ473mm×幅831mm×奥行き226mmで、重量約9kg(スタンド含む)。HDMI端子2系統、USB端子2系統、DisplayPort1系統のほか、Thunderbolt2系統も備える。発売は10月30日。想定税別価格は13万2000円前後になる。
31MU97-Bは、デジタルシネマの国際基準「DCI(Digital Cinema Initiatives)」規格に準拠した4096×2160ピクセルを持つ、アスペクト比17対9の4Kモニタだ。Adobe RGB 99.5%以上のほか、DCI規格のDCI-P3 97%を達成、医療向けDCM(DICOM)のカラーガンマ値の対応など多彩な色域に対応。1つの画面に同時に2つの色域を描画できる「デュアルカラースペース」機能も搭載する。
本体には5W+5WのスピーカとWave製の「MaxxAudio」を採用。サイズは高さ484mm×幅737mm×奥行き241mmで、重量約9.6kgになる。入力端子はDisplayPort1系統、MiniDisplayPort1系統、HDMI2系統を装備する。発売は11月中旬。想定税別価格は13万2000円前後。
LGエレクトロニクス・ジャパンのマーケティング統括常務である李起旭(リ・キウク)氏は「LGエレクトロニクスの商品開発における基本姿勢は、お客様に向き合って新たな使い方や価値を提供すること。2012年には日本市場で21対9のウルトラワイドモニタを販売しており、あれから2年を経て用途が多様化していく中で、さらにお客様のニーズに寄り添った形へと進化させたのが今回発表した曲面型ウルトラワイドモニタだ」と商品開発の背景を話した。
両機種ともに現行機同様、眼精疲労の原因となるチラツキを抑える「フリッカーセーフ」とブルーライトを抑える「ブルーライト低減モード」を装備。4K対応の31MU97-Bは、ピボットに対応するほか140mmの高さ調整も行える。
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