コーエーテクモホールディングスは10月28日、2015年3月期第2四半期の連結業績を発表。売上高は161億1000万円(前年同期比4.2%増)、営業利益は32億9300万円(同99.6%増)、経常利益は61億6600万円(同60.4%増)、当期純利益は42億500万円(同76.5%増)となった。同社では4期連続の増収増益で、過去最高の上半期業績を達成したとしている。同日、決算説明会が行われた。
主力としているゲームソフト事業が好調。任天堂とのコラボタイトルであるWii U向け「ゼルダ無双」は、特に海外で計画を上回る売り上げがあったという。ほかにも「討鬼伝 極」や「シャリーのアトリエ~黄昏の海の錬金術士~」といったタイトルも好調で、ダウンロードコンテンツ(DLC)の販売も伸長したことなどもあり、ゲームソフト事業の売上高は98億7300万円、セグメント利益は23億5500万円。第2四半期連結累計期間としては統合以来最高の売上高と利益になった。アミューズメント施設運営事業こそ減収減益で軟調に推移したものの、ソーシャルゲームなどのオンライン・モバイルゲーム事業やイベントなどを扱うメディア・ライツ事業が好調だったとしている。
2015年3月期通期の計画としては、売上高は380億円(前年同期比1.1%増)、営業利益は80億円(同12%増)、経常利益は110億円(同2.5%増)、当期純利益は70億円(同0.9%増)。上半期が計画を上回って推移しているものの、第3四半期以降の売り上げや利益比率が高いことを踏まえて、堅く見積もった数字としている。それでも通期においても過去最高の業績更新を目指すとしている。
今後の事業展開について、コーエーテクモホールディングス代表取締役社長の襟川陽一氏が説明。経営方針として「さらなるIPの創造と展開」をかかげ、新規IPの創造とともに多方面に展開し、IPを軸とした総合的な発展を目指すと説明。10月には完全子会社であるコーエーテクモゲームスとガストが合併したが、これにより「コーエー」「テクモ」「ガスト」ブランド間の協業体制を推進するとともに、開発効率のさらなる向上を目指すという。なおアトリエシリーズに代表されるガストブランドのIPシリーズ展開は継続すると改めて説明した。
また「信長の野望」シリーズについて30周年記念と題したさまざまな展開を行い、新作「信長の野望 創造」はシリーズ歴代最高の発売日セールスを記録するなどの成果があったという。今期中からは「三国志」シリーズの30周年記念事業を展開するとしている。
今後の重要な展開方針として「スマートフォンゲーム」「海外展開」「新規コラボレーション」「マルチプラットフォーム」「ダウンロードビジネス」「myGAMECITY」を挙げた。スマートフォンゲームは「信長の野望201X」などをはじめとした新作ネイティブアプリを多数リリースしヒットを狙うとともに、天津とシンガポールの拠点と連携し、スマートフォンゲームやブラウザゲームを積極的にアジア向けに展開する。
新規コラボレーションについてはスクウェア・エニックスとの「ドラゴンクエストヒーローズ」をはじめとして、引き続き国内外での大型コラボを推進。襟川氏は後の質疑応答のなかで「なるべくミリオンヒットにつながる形を想定して、交渉を行っている」という。またリブートの推進施策として、7年ぶりの新作「ブレイドストーム 百年戦争&ナイトメア」にように最新技術や新要素の追加により新生IPとして展開することにも取り組むとしている。
マルチプラットフォーム展開についてはPS4やXbox Oneといった新ハード向けのタイトルを積極的にリリースしていくとともに、ネットワーク事業においてもGREEやMobageのみならずDMM.comやdゲーム、auスマートパスなどにも展開し、効率的な収益機会の拡大を狙う。自社プラットフォームのmyGAMECITYについても、他社コンテンツの拡充や集客施策などで活性化に取り組むとしている。
また、事業の伸長を図ると共にコストダウンや経営の効率化により、経常利益率が30%以上を目指す考えを示した。
質疑応答のなかで、新世代機の発売が決まった中国市場については、まだXbox Oneが発売されたばかりの状況で「実際のリアクションなど正確な情報が入ってきていないため、まだコメントできる立場にない」としながらも、ハードメーカーが力を入れてマーケティング活動を継続的に行っていくことを表明していることから、中国市場にあったゲームをローカライズしてリリースしていく考えを示した。「著作権や海賊版などのさまざまな問題はあるものの、そういった障壁を乗り越えて中国コンソール市場はじわじわと広がっていくのではないかと見ている」(襟川氏)。
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