グーグル、Android 5.0のセキュリティ新機能を紹介--自動暗号化やアンロック

藤井涼 (編集部)2014年10月29日 01時00分
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 グーグルは、米国時間10月15日に発表した最新モバイルOS「Android 5.0 Lollipop」の新たなセキュリティ機能を紹介した。米GoogleのAndroidセキュリティ開発責任者であるAdrian Ludwig氏がビデオ会議を通じて報道陣の質問に答えた。


Androidセキュリティ開発責任者であるAdrian Ludwig氏

 Android 5.0での主なアップデート内容は、(1)端末の自動暗号化、(2)ロック解除機能「Smart Lock」、(3)「SELinux」の強化の3つだ。なお、Android 5.0は11月3日に発売予定のスマートフォン「Nexus 6」やタブレット「Nexus 9」に搭載されることが発表されている。

 まず、自動暗号化について。Androidでは端末を紛失したり盗まれた際の対策として、アプリや音楽、ダウンロードした情報など、端末内のすべてのデータを暗号化する機能を提供しているが、暗号化の処理に30分~1時間程度かかってしまうという問題があった。そこで、Android 5.0では端末の電源を入れる度に自動で暗号化するように改善された。これにより暗号化を義務付けていた企業だけでなく、すべてのユーザーが意識せずに端末をより安全な状態にできる。

 次にSmart Lock。スマートフォンの持ち主が、スマートウォッチやフィットネスバンドなどを装着した状態で近くにいると、BluetoothでペアリングしてAndroidスマートフォンのロックを解除できる機能だ。ユーザーが離れてBluetooth接続が切れると再びロック状態に戻るという。この機能はOSではなくサービスとして提供するため、柔軟なアップデートが可能だという。

 Adrian氏によれば、Android利用者のうち画面ロックを設定しているユーザーは約半数にとどまっているという。その理由として多くがロック解除の煩わしさを挙げていることから、Smart Lockによってこの問題を解決し、ロックに設定するユーザーの比率を上げていきたい考えだ。

 そして3つ目が、アクセス制限を可能にするSELinuxの強化だ。SELinuxはAndroid 4.4でも動作していたが、適用できる範囲が4つのドメインまでと一部に限られていた。これがAndroid 5.0では60ドメインまで拡張され、すべてのアプリに適用されるようになる。

 Adrian氏は「私もそうだが、大抵の人がセキュリティについて考えたくないと思っている。やはり安全性を保ちながら、ユーザーには出来るだけそれを意識させないことが理想だ」と語り、セキュリティに関するユーザー体験をより簡素化しながらも、安全性を高めていくことが重要だとした。

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