Intelは台湾のデバイスメーカーASUSのおかげで、ようやく米国のモバイルデバイス市場でチャンスをつかんだ。Intelは米国時間10月14日、同社のプロセッサがASUSの「PadFone X mini」に搭載されることを明かした。PadFone X miniはスマートフォンとタブレットのハイブリッドで、AT&Tが独占販売する。価格は契約なしで200ドルだ。ASUSは同社のデバイスで、マトリョーシカ型の製品を提供する戦略を採用しているが、PadFone X miniもその戦略に沿った製品で、4.5インチスマートフォンが7インチの本体タブレットに直接ドッキングする。そのため、1台のデバイスで2つのスクリーンサイズを利用することが可能だ(タブレットも価格に含まれているが、内側にスマートフォンをドッキングした状態でないと使用できない)。
Intelの成功は、正真正銘のモバイルデバイス向けチップサプライヤーとなることを目指す同社の取り組みにおいて、小幅だが重要な進歩だ。米国で高速4G LTEワイヤレステクノロジ対応スマートフォンにIntelのプロセッサが搭載されるのは、PadFone X miniが初めてだ。現在、米国市場を支配しているのは、Qualcommと同社の「Snapdragon」シリーズのプロセッサである。
Intelのモバイルおよび通信事業担当バイスプレジデントであるHermann Eul氏はインタビューで、「われわれはこの製品に関して、間違いなく楽観的な見通しを持っている。米国市場に参入して、AT&Tのネットワークに乗ることができたことは、当社にとって重要なことだ。したがって、これらは弊社にとって重要なマイルストーンである」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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