Amazonがクリスマスシーズンを前に、ニューヨークに実店舗をオープンするという。The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間10月9日に報じた。
エンパイアステートビルの通り向かいとなるこの場所は、Eコマース大手である同社の倉庫兼ストアフロントになる予定だと、WSJの匿名情報筋らは述べている。WSJはこの店舗を、「実験」としている。顧客はこの店舗において、商品を朝オンラインで注文して、夕方に店舗で引き取ることができるようになる。この店舗では、返品や交換にも対応する予定だ。
Amazonはこの報道を肯定も否定もしなかった。
「マンハッタンの店舗について、当社は何の発表もしていない」とAmazonの広報を担当するKelly Cheeseman氏は米CNETに述べた。
シアトルを拠点とする同社は長い間、出荷スピードとサービスにおいて他の小売業者に勝ってきたが、実店舗の運営はまだ試したことがない。オンライン販売は着実に増加しているものの、ほとんどの小売取引はまだ、実店舗で行われている。eMarketerによると、2014年末までに、販売の6.5%をオンラインが占め、1.2%を携帯端末でのショッピングが占めるようになるという。
実際に店舗があり、商品をその日のうちに引き渡せるなどといった点は、Amazonに勝る実店舗の主要な利点の1つだった。今回の新しい実店舗によってAmazonは、同社のハードウェア製品ラインを実際に展示することもできる。同社ハードウェアとしては現在、電子書籍端末、タブレット、セットトップボックス「Fire TV」や「Fire Phone」などが存在する。
同社はこれまでに、同社の電子書籍端末やタブレット用のポップアップショップやキオスクを開店したり、さまざまな場所に商品引き取り用の大型金属製ロッカーを設置したりして、実店舗を試したことがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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