終盤では、同社がConnect Asiaと実施した、インドのネットユーザーを対象としたEコマースの利用動向に関するインターネット調査の結果が公開された。調査期間は8月20~26日の1週間で、回答者数は1711名。性別は男性が66%、女性が34%。学生が1239名、就業者が472名という内訳で、10~20代が回答者の多くを占めた。
月あたりの購入頻度は、「まったく購入しない」が全体の約4割。「月に1~2回」が同じく約4割。「2~3回」が就業者16%、学生12%。「4回以上」は就業者8%、学生7%だった。購入したことのある人が多かった商品カテゴリは、「洋服・アクセサリー」が首位。次いで、「書籍」「コンピュータ・周辺機器」「ギフト」「イベントチケット」「美容・健康グッズ」などが続いた。
購入する際に使用するデバイスは、「PC」が半数以上。「スマートフォン」は約3割で、「タブレット端末」は約1割。佐々木氏は、2015年にはスマートフォンとタブレット端末の合計がPCを超える可能性があると見ている。また、インドの人々は価格に敏感で、商品の価格帯が購入率に影響を与える傾向があり、300~500ルピーの商品のCVR(コンバージョン率)は4%、1000ルピー以上では1%となるという。
Eコマースで商品を購入する時間帯は、朝9時から夜9時まで万遍なく、夜9時以降になると購入者が減る。アジアの新興国では、都市部から離れた郊外にある住宅ではネット環境が充実していないことがあるため、会社にいる時間帯に利用が集中するかと思いきや、その仮説は当てはまらなかった。実際に約6割の人が会社ではなく「自宅」で購入していると回答した。
決済手段は約7割が「COD(キャッシュオンデリバリー)」と回答。オンラインでのクレジットカードもしくはデビットカードによる決済は、就業者が28%、学生が19%。PayPalなどその他のオンラインシステムによる決済は、どちらも6%だった。商品の配送時間は、約5割が「3日以内」で、「5日以内」にはほぼ到着しているという。
佐々木氏が複数のEコマースサイトを分析したところ、サイトにアクセスし購入に至るのは全体の訪問者の4%で、サイトを訪れてから「3日以内」に購入行動を起こす人がほとんど。プロダクト紹介ページからカートページの間で75%が離脱し、カートページから購入までの間で60%が離脱する。ユーザーが最後に閲覧した商品をバナー内に自動で表示するレコメンドバナーが好調とのことだ。
マイクロアドインディアは日系企業に向けて、インドの消費者購買行動をアンケート調査した結果をレポートするウェブサイト「インド消費者インサイトレポート」を提供している。
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