MetaMoJiは10月6日、iOS 8用手書き日本語変換入力「mazec(マゼック) for iOS」をアップデートしたと発表した。
これにより、OSのキーボード設定にある「フルアクセスを許可」をオフにしたままでもmazecの基本機能を利用できるようにした。ただし、オフにすると単語や字形の登録、各種設定パラメータは変更できない。
これまで、利用にあたってはiOSの「設定」-「一般」-「キーボード」-「キーボード」で「フルアクセス」をオンにする必要があった。しかし、オンにする際に「開発元に入力内容を転送することを許可する」という文言を含むアラートが出ることから、ユーザーから不安視する声が聞かれていた。
フルアクセスの必要性について、MetaMoji専務取締役の浮川初子氏が自身のTwitterで説明しているほか、同社のウェブサイトでも説明されている。
フルアクセス許可の詳細説明] iOS 8他社製キーボード(IME)は、2つのモジュールで構成されています。キーボードエクステンション(KBE)とコンテイニングアプリ(CApp)です。#mazec pic.twitter.com/muZGaHxbks
— Hatsuko Ukigawa (@hatsu_uk) 2014, 9月 25
続②] KBEは、アプリケーションからの入力要求によりiOSよりキックされてストロークの入力、認識や変換などの処理をします。CAppはホーム画面よりアプリ起動され、単語、字形登録や設定等のユーザの登録機能を有します。2つのアプリはアプリグループとして存在します。#mazec
— Hatsuko Ukigawa (@hatsu_uk) 2014, 9月 25
続③KBEは常駐してユーザに利用されるのでセキュアにするため、厳しい制約の中で動作しています。サンドボックで他のアプリと分断され、文字入力を含む機能開発の不可などです。ゆえに辞書登録などの機能はKBE内ではなくCAppで開発いたします。#mazec
— Hatsuko Ukigawa (@hatsu_uk) 2014, 9月 25
続④]KBEとCAppのアプリ通信機構は存在せず、唯一の方法がデータの共有領域です。これを可能とするにはKBEにフルアクセス許可が必要です。フルアクセス許可されると、アプリグループでのデータ共有、ネットワークアクセス、位置情報や連絡帳のアクセス等が可能となります。#mazec
— Hatsuko Ukigawa (@hatsu_uk) 2014, 9月 25
続⑤終] mazecでは、この中のデータ共有の仕組みのみを使ってKBEとCAppで辞書を共有して単語登録などの機能を実現しており、フルアクセス許可のその他の機能は一切利用しておりません。-end - #mazec
— Hatsuko Ukigawa (@hatsu_uk) 2014, 9月 25
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