国際決済通貨をデジタル通貨に換金できるサービスを一般の人々に提供する新興企業のCircleが、世界中で正式にサービスの提供を開始した。
Circleは米国時間9月29日、Bitcoinを扱う同社のサービス(この1年間、テスト版だけが提供されていた)を英語と中国語、日本語、スペイン語を含む7カ国語で世界中の人々に公開したことを発表した。これら7カ国語をサポートすることで、Circleは世界人口の40%に対応できる、と同社は述べた。
Circleは2013年に創設され、2014年になってステルスモードを脱した。同社のサービスの狙いは、一般消費者にBitcoinプラットフォームを信頼してもらうことだ。CircleはBitcoinをメインストリームにする初めてのサービスだ、と同社は主張する。
「当社の目標は、消費者が国際決済通貨を預け入れてデジタル通貨に換金し、それを瞬時に世界中で使えるようにするプロセスを簡素化することであり、消費者が投機的な資産に賭ける取引所を提供することではない」とCircleの最高経営責任者(CEO)であるJeremy Allaire氏は2014年に入ってブログ投稿で述べていた。
Circleは取引所ではないという事実は、同社をウェブ上のほかの多くのBitcoinサービスと差別化する要因だ。Circleの事業は、売却益を得たいユーザーに特定のレートでBitcoinを購入できるオプションを提供することではない。同社が提供するのは、ユーザーがBitcoinと引き換えに自国通貨を預け入れることができるサービスだ。引き出しに際してBitcoinは自国通貨に換金される。このサービスに手数料は発生しない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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