ヤフオク!は、僕の認識では(個人よりも)業者がよく使っているイメージが強いです。出品者でいうと「スモールB」と呼ばれているような、ほぼBに近い業者が使っている認識。いまフリマアプリとヤフオク!の棲み分けができているのは、フリマアプリが学生や主婦層など個人が使っている(出品している)から。
また、スマートフォンのコミュニケーションだと、オークションサイトじゃなくてアプリが正解だったのかなと感じます。取引の時間も短いですし、購入者側からしたら落札まで待たなくてもいいので。
ヤフオク!をはじめとするオークションサイトは、PCが必要だったり、最初に有料会員に登録しなければいけなかったりと、個人がやるにはハードルが高かった。フリマアプリであればアプリをインストールして写真を撮るだけで使えるので、敷居が低い分有利です。
フリマアプリ市場は1000億円くらいとされていて、それ以上先はヤフオク!のシェアをいかに奪うかが重要になると言われています。ヤフオク!のユーザー層、いわゆる業者の層をフリマアプリが取りにいくかどうか、ということになると思っています。
今のところ、C(学生や主婦など)とB(業者)を同じ箱に入れてしまうと、Cが死んでしまうんですよね。たとえば、Bは1日に100品とか500品とか出品できるのですが、Cでそれをやるのは厳しい。そうするとやっぱりBの商品が多くなってしまって、Cの商品が売れにくくなる。それでCが離れていってしまう。ヤフオク!はすでにそういう生態系になっているのかな。
フリマアプリでヤフオク!の領域を攻めるのは、少し難しいかなと思いますね。……どちらかというと戦いたくないので、できれば戦わない方向で頑張りたいなとは思ってるんですが(笑)。
ブランド側からお声がけいただいたのがきっかけで、アプリでECを試してみようと思い、実施した取り組みです。これまでに2つのブランドを展開したのですが、片方のブランドは納品してもらった商品の約6割が売れて、100万円程度の売上が出ました。Fril内で人気のブランドは、やはり売れることがわかりました。
手数料は、商品の撮影と梱包をこちらで請け負うため、CtoCの手数料(商品代金の10%)よりも高く設定しています。
そうですね。ただ、アプリのECの世界には勝者が存在していない。今後どうなるかは、まだわかりません。
僕らがサービスや定義を作った“フリマアプリ”というものが、これまで(ネットでの個人間売買などを)やったことのなかった人のライフスタイルを変えたと思います。「ヤフオク!は難しくて使えなかったけど、Frilでは簡単に物を売れた」という声もあります。
規模で言うとメルカリがとても大きいです。僕はそれと真っ向勝負しようとは思っていません。シェアを追求するというよりは、今まで通りユーザーのほうを向いて、ライフスタイルを良くするようなプロダクトを作っていきます。
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