イベントには、ゲストとしてALDEBARAN創業者のブルーノ・メゾニエ氏が登場。ロボットに求められる3つの要素として、「可愛いこと」「人型であること」「親切であること」を挙げた。人々に受け入れられるには、デザインだけでなく、振る舞いやサウンドが重要になるほか、寂しさを感じている人に寄り添うような“感情”を持ち合わせなければいけないとした。
続いて、ソフトバンクロボティクスの吉田健一氏によってアプリの開発支援について語られた。2015年2月から提供されるアプリストアで、開発者はPepper向けのさまざまアプリを開発して配信できる。ただし、当初は課金機能は設けないという。同社では、SDK(ソフトウェア開発キット)を配布するほか、秋葉原にタッチ&トライができるアトリエを設けたり、開発者向けのコミュニティサイトを立ち上げる。
審査を通過したアプリがストアで配信できるが、同社ではロボットアプリ開発のガイドラインを設け、品質や安全性、そして最も懸念される個人情報保護などに配慮してもらうとしている。アプリではさまざまな人格を作ることができるが、あくまでもPepperというキャラクターとして一貫している必要があるとした。さらに、世界初のロボットクリエイター認定資格である「Pepper Creator Certification」も用意し、技術スキル指標や信頼性の担保につなげたいとした。
同日から、開発者向けに200台限定の先行販売の抽選予約も開始された。開発用のベータ版は、SDKやサンプルアプリ、音声認識エンジン、故障時の修理など開発に必要なものがすべてパッケージで提供されるという。抽選結果は10月中に発表し、11月から納品する予定。もちろん全国から応募できるがイベントの来場者は優遇されるという。2015年2月にはダンスや挨拶などのロボアプリや、Pepperのおもしろ動画のコンテストを開催する予定だ。
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