「iPhone 6」が米国時間9月19日から一部の主要国で発売される予定だ。しかし、その中に中国は含まれていないようだ。19日の発売国から中国が外された理由は、ちょっとした謎になっている。
この問題は、中国政府に関係している可能性がある。The New York Times(NYT)が10日付けの中国のニュース報道を引用して伝えたところでは、Appleの最新モデルのiPhoneは、政府から必要な承認をいまだに受けていないという。特に、中国ではスマートフォンなどのデバイスの販売において中国工業情報化部(Ministry for Industry and Information Technology:MIIT)の承認が必要であり、MIITのホームページには9日現在、iPhone 6の承認については掲載されていないと、NYTは指摘した。
中国は2013年、「iPhone 5s」と「iPhone 5c」を発売直後の週末に手に入れられる国々のリストに含まれていた。したがって、今回の発売延期の事態は驚きだ。問題の原因が政府の承認が受けられないことにあるとしても、中国のApple従業員やモバイル通信事業者には寝耳に水の話だったようだと、NYTは伝えた。
情報筋の1人がNYTに語ったところによると、北京と上海のApple Storeでは、9月19日からiPhone 6の発売を開始すべく既に準備を進めていたという。China Telecom(中国電信)の販売マネージャーはNYTに対し、「事前に通知がなく、Appleは完全にわれわれをがっかりさせた」と述べた。同販売マネージャーは、「準備が整っていない部分がある」と述べてこの遅れを説明しようとしたとされるApple担当者の言葉を引用している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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