テスラモータースは9月8日、日本で初となるスポーツ電気自動車(EV)「モデルS」の納車を開始し、併せて都内でプレスカンファレンスを開催した。
プレスカンファレンスは、来日したTESLA MOTORS共同創業者兼CEOのイーロン・マスク氏が充電器「テスラスーパーチャージャー」の発表と記者の質問に答える形式で行われた。
まず発表されたのは、テスラスーパーチャージャーの展開だ。テスラスーパーチャージャーは白いボディに赤いアクセントのある充電スタンド。モデルSは、全国で無料で充電できる。発表会場となった東京港区にある六本木ヒルズのグランド ハイアット 東京の車寄せに設置されたほか、2015年末までのロードマップの概要が発表された。
テスラスーパーチャージャーには充電ケーブルが内蔵されており、ケーブルを伸ばしてテスラの車両に接続すると充電が開始する。20分で満充電の半分を充電できる。充電に必要な電源は、太陽光発電で賄うとしている。
イーロン・マスク氏によれば、モデルSの投入を表明してから今日の納車まで時間がかかったことについて、右ハンドルにすることと、日本語対応を理由に挙げた。日本でユーザーに納められるモデルSを見ると、試乗車として用意されたいたものと異なり、右ハンドルとなっている。車内を見るとモデルSの特徴でもある中央の17インチディスプレイをはじめ、メーターパネルの表示も日本語化されている。
また、テスラスーパーチャージャーの導入にも時期を合わせたかったとし、最初の納車の時点から、スーパーチャージャーが使えることを強調した。
モデルSに搭載されるバッテリはパナソニック製だ。イーロン・マスク氏は電気自動車の心臓部であるバッテリが日本製であることを指し「日本の心がモデルSに組み込まれている」と表現した。
本日から納車を開始したモデルSの価格は823万円から。常にソフトウェア更新をしているほか、現在Googleマップを搭載しているナビゲーションシステムは今後2~3カ月内にアップデートすることと、日本向けの新たなマップ機能を搭載することを明らかにした。またイーロン・マスク氏によれば次のバージョンで車両の動きを制御する機能も搭載するとした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス