General Electric(GE)は米国時間9月8日、家電事業をスウェーデンのElectroluxに現金33億ドルで売却することで合意したと発表した。これにより、GEは消費者と直接つながる最後の事業の1つを手放し、より収益性の高い産業部門に集中することになる。
ケンタッキー州ルイビルに拠点を置き、冷蔵庫、洗濯機、エアコンを手がけるGEの家電事業の売却は2015年に完了する予定で、Electroluxは長期契約に基づいて「GE Appliances」のブランド名を使用できるようになる。
ジェットエンジンや産業用発電システムも手がける複合企業のGEは、何年も前から家電部門の売却を検討していた。家電事業は同社の有名ブランドだが、サービス関連の売り上げを継続的にもたらす重工業製品と比べて収益性は低かった。
Electroluxにとって、過去最大規模となる今回の買収は、北米における同社のプレゼンスを大きく高めることになり、掃除機などの家電製品を手がける同社はWhirlpoolのより強力なライバルとなる。
ElectroluxとGEのマイクロファクトリ(小規模製造施設)「FirstBuild」は、モノのインターネット(IoT)の標準策定を目指す業界団体AllSeen Allianceに加盟している。IoTとは、コンピューターやモバイル端末だけでなく、家電製品などもインターネットに接続して相互に通信可能にするというコンセプトだ。
なお、今回の買収でElectroluxは、メキシコの家電企業Mabeの株式も48.4%取得することになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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