米Yahooは米国時間8月29日、ウェブプログラミングプロジェクト「Yahoo User Interface」(YUI)ライブラリを正式に廃止した。かつて人気のあったYUIもいまは見る影もなく、今回の動きは同社をGoogleに近づけようとする最高経営責任者(CEO)Marissa Mayer氏の試みがいかに困難であるかを示している。
Yahooのプレゼンテーション技術担当エンジニアリングディレクターを務めるJulien Lecomte氏は同社のブログで、「YUIにおける新たな開発を直ちに全面的に停止するという難しい決定」を下し、もっと現代的なウェブプログラミングのトレンドに焦点を合わせることにしたと述べている。「つまり、今後新たなYUIが短い間隔でリリースされる可能性はほとんどなく、Yahooのサービスにどうしても欠かせない、的を絞ったパッチがリリースされるだけになる」という。
Yahooは依然としてウェブの主要な勢力で、サイトの運営規模はかなり大きい。だが、オンラインプログラミングの今後の方向性に影響を及ぼす大手ウェブ企業として人々が思い浮かべるのは、Googleである可能性の方がはるかに高い。
Yahooはプログラマーを仲間に引き入れることで、(特にモバイル分野において)開発者の信頼を得ようとしている。Astrid、Stamped、OnTheAir、Alike、GoPollGo、Wander、Summly、Jybeなど、一連の買収によって同社は多くのプログラマーを受け入れてきたが、Mayer氏はCEO就任から2年以上が過ぎてもまだ、同社が失った栄光を取り戻せると証明できていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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