福岡市は、東京在住のデジタルクリエイターやエンジニアを対象とし、福岡に2カ月間住んで働けるプロジェクト「ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ」を開始する。
3月に開催した福岡への移住を促進するイベント「ぼくらの福岡移住計画2014 in TOKYO」に続く取り組みだ。3月のイベントは、160人の募集に300人以上の応募があるなど盛況で「手がかりをつかめた」(福岡市 経済観光文化局 新産業・立地推進部 企業誘致課の山下龍二郎氏)とする一方で、アンケートでは、職場や待遇への不安の声などが聞かれたという。
そこで、実際に福岡市内クリエイティブ企業での就業体験を通して、“福岡に住む・働く”を実行に移すプロジェクト「ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ」を計画した。
対象となるのは、福岡市外に在住のデジタルクリエイター・エンジニア15名。福岡市内クリエイティブ企業で2カ月間のOJT(実務研修)を経て、就職を目指す。転職を前提にしたもので、この2カ月は福岡市が一定の給与を支払う。もしOJTで紹介された職場が合わなくても、期間内でほかの職場を紹介するなどマッチングに力を入れる。企業側も、その2カ月間は給与を支払わず試用期間にできるメリットがある。このプロジェクトは、「福岡県緊急雇用創出事業臨時特例交付金」を活用した事業だ。
プロジェクトの開始に先立ち、キックオフイベントを9月3日に東京代官山の蔦屋書店で開催する。19時~21時まで。クリエイティブキャンプの紹介や福岡在住のコンテンツプランナー真鍋海里氏と東京在住のプロデューサー西村真里子氏らによるトークセッション、識者、移住経験者による対談などを予定している。
OJTへの参加を希望する人は、9月3日のキックオフイベント以降、ウェブサイトから申し込める。登録情報と、企業の求人情報に基づき、順次OJT先を提案するとしている。
なお、OJT参加応募者が定員の15人を超えた場合、OJTは終了するが、2015年3月まで人材紹介を継続していくとしている。
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