配車アプリのUberが米国時間8月20日、自らのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を一般に公開したことを明らかにした。APIは、他のソフトウェアプログラムとのやり取りや連携を行うための基本的な情報を提供する仕組みだ。従って、今回の対応により、開発者はドライバーの手配などのUberのサービスを自分たちの製品に組み込めるようになる。
タクシーのような配車サービスを手がけるUberは、現在40を超える国にサービスを展開している。また、「Uber Garage」と呼ばれるテストプラットフォームなどのさまざまな取り組みを通じて、事業領域の拡大を図っている。実際、Uberは前日の19日にも、Uberのドライバーが商品を自宅に配達してくれる「Corner Store」というオプションサービスを発表した。この機能は現在ワシントンD.C.で試験運用されており、まだ「2つの配達ゾーン」でしか利用できない。
Uberはすでに、自社のAPIをひそかに一部の企業に提供してベータテストを行っている。Uberの20日の発表によると、レストラン予約サイトのOpenTableは、店を予約するユーザー向けのアドオンとしてこのAPIを利用しているという。このアドオン導入により、ユーザーは店の予約時にドライバーを手配し、指定の時間に迎えに来てもらうことも可能になった。また、Hyatt Hotels & ResortsはUberのAPIを利用して、宿泊予約後にホテルまでの迎車を手配できるサービスを始めた。
このAPIによって、開発者は、車の到着時刻を表示したり概算料金を提示したりするなど、あらゆることが可能になる。また、乗車記録を開発者のプログラムに追加できる機能も用意されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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