コミケでもデータ通信を快適に--ソフトバンク、気球でWi-Fi基地局を構築

坂本純子 (編集部)2014年08月13日 16時39分
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 ソフトバンクモバイルは8月13日、大規模イベントでも快適にデータ通信が使えるようにするための「車載係留気球Wi-Fiシステム」を発表した。

車載係留気球Wi-Fiシステム
車載係留気球Wi-Fiシステム

 車載係留気球Wi-Fiシステムは、車載の係留気球によりWi-Fi基地局を地上数十メートルの高さに揚げて広域のサービスエリアを構築できるというもの。屋外で開催される大規模イベント会場で快適なデータ通信サービスを提供するために開発された。8月15日から17日に東京ビッグサイトで開催される「コミックマーケット86」で、初めて車載係留気球Wi-Fiシステムを用いたサービスを提供する。

 ソフトバンクモバイルでは、災害などで通信障害が発生しているサービスエリアの復旧を目的とし、2013年3月に第三世代移動通信システム(W-CDMA)を対象とした気球無線中継システムを開発。今回のシステムは、既存のシステムを大幅に改良し簡素化したもので、車外に広い作業スペースを必要とせず、会場到着後約30分程度でサービスを開始できるという。

 係留気球は、車載の係留気球ボックスに収納されイベント会場へ運搬される。会場で係留気球ボックスの側面を気球の大きさに合うように広げ、その中で気球を膨らませ、Wi-Fi基地局を気球に取り付けて地上数十メートルの高さに揚げサービスを開始する。一連の作業を全て車載の係留気球ボックス内で行うため、車外に広い作業スペースを必要とせず、風速10メートル以上の強風でも迅速に作業を行えるとしている。

 また、車載係留気球Wi-Fiシステムは、快適かつ大容量のWi-Fi通信を実現するために開発した移動測定車に設置する「5.6GHz帯空間分割マルチチャネルWi-Fiシステム」と組み合わせて運用する。空中から広域のエリアを車載係留気球Wi-Fiシステムでカバーし、高密度トラフィックのエリアを5.6GHz帯空間分割マルチチャネルWi-Fiシステムでカバーすることで、大規模イベントで発生する大量の通信トラフィックを効率よく処理することができるとしている。

 今後も、屋外でのさまざまな大規模イベントでこのシステムを活用するとのことだ。

車載係留気球Wi-Fiシステムを用いた広域のサービスエリア構成
車載係留気球Wi-Fiシステムを用いた広域のサービスエリア構成
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