ゲッティ イメージズ ジャパンは8月8日、一般社団法人 NHKインターナショナルと協業し、新映像ブランド「NHKビデオバンク」の提供を開始したと発表した。NHKが持つ風景や歴史的映像をオンラインで提供していく。同日からウェブサイトにて利用可能だ。
ゲッティ イメージズ ジャパンの代表取締役社長である島本久美子氏は「ゲッティにおける動画コンテンツの伸びは著しく、日本においては2013年比で30%伸びている。現在ウェブサイト上で200万点以上の動画クリップを提供しており、そのうちの約8割がほかでは手に入らない独占的なコンテンツ。今回NHKビデオバンクを提供するにあたり、NHKインターナショナルにパートナーとなっていただくことができた。日本を代表する高品質コンテンツを海外でも流通することで大きなインパクトが期待できると思う」と述べた。
NHKビデオバンクは、NHKの自然、動物、風景、文化、歴史映像をはじめ、ニュースやイベントのHD映像クリップ。開始時点で約5200点を用意し、2014年内に3万点のコンテンツを取りそろえる予定だ。
東京渋谷のスクランブル交差点や高層ビル群などの空撮、高度成長における日本の映像など、用意されるクリップは多種多様。なかでも空撮や高度成長期の映像は、海外から最もリクエストが多かったクリップの1つになるという。自然、風景、動物などが約7割、そのほか3割程度がニュース系の素材で構成される。
利用は、映像クリエーターやCM制作、企業などのPR動画制作などに従事している人向けのビジネス用途を想定しており、価格は用途や業種によって異なる。5万円程度から購入ができ、テレビCMなどで使用する場合は30万円台になるクリップもあるという。画質はフルHD、SDが中心で、将来的には4Kコンテンツも提供する予定だ。
ゲッティ イメージズ ジャパンでは、オンラインで提供することでいつでもどこでも利用できること、ほしい映像クリップが探しやすいことを特徴としており、購入した映像の数秒のみを切り取って使用することも可能。映像クリップは海外からもアクセスできるが、日本での購入もできる。一部ニュース素材においては購入不可のものもあるという。
NHKインターナショナルの理事である迫水理男氏は「この規模でライセンスするのは初めてのこと。日本の情報が海外でも取り上げられ、日本への関心が高まること、コンテンツの輸出に貢献することを期待している」と今回の提携に寄せる期待を話した。
NHKには、1953年以降に放送された番組やニュースが保存されており、その数は番組85万件、ニュースクリップ600万項目にもおよぶという。NHKビデオバンク内にアップロードされているオンラインコンテンツ以外にも、オフラインコンテンツとして、別途問い合わせに応じて提供することもあるとしている。
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