「Threshold」という開発コード名で呼ばれるMicrosoftの次期「Windows」では、新しいスタートメニューや「モダン」なアプリウィンドウ操作のほか、ユーザーインターフェース面でかなり大きな変更が加えられるとされている。
また今週に入って、Thresholdに対するその他のインターフェース面での変更を伝える複数の報道があった。筆者の情報筋もそういった報道の妥当性を認めている。
まず、Neowin.netのBrad Sams氏は、MicrosoftがThresholdに仮想デスクトップを追加する方向で作業しており、同OSのリリースは2015年春になるだろうと報じている。Sams氏が記しているように、Appleの「OS X」や、「Ubuntu」を含むその他のOSでは既に仮想デスクトップがサポートされており、ユーザーはアプリやアプリ群の間を簡単に切り替えて作業できるようになっている。
仮想デスクトップにより、ユーザーはアプリを個別のデスクトップ空間で動作させられるようになる(同時に表示されるデスクトップ空間は1つのみである)。Microsoftが仮想デスクトップ機能をすべてのThresholdユーザーに明確な、そしてすぐに利用できるかたちで提供するのか、パワーユーザーにしか使えないような隠し機能として提供するのかは筆者にも分からない。
Thresholdで導入されるユーザーインターフェース面での他の変更として、Winbeta.orgが最初に報じたようなチャームバーの廃止がある。
チャームバー、すなわち「検索」や「共有」「スタート」「デバイス」「設定」へのアクセスを提供するオーバーレイは、Windows 8で導入されて以来、物議を醸してきている。
Winbeta.orgでは、チャームバーの廃止はデスクトップインターフェースのみであるとされており、タブレットインターフェースではそのまま残る可能性が示唆されている。しかし筆者の情報筋によると、チャームバーはデスクトップPC向けやノートPC向け、タブレット向けのすべてのThresholdで完全に廃止されるという。
既存の「モダン」なWindows 8アプリには、チャームのコンポーネントを一覧にしたメニューを含むタイトルバーが追加されることになる。「設定」は既に独立したタイルが用意されている(「Windows 8.1」のアップデートからデフォルトのスタート画面で表示されるようになっている)。また筆者の情報筋によると、チャームの廃止後も「コントラクト」、すなわちアプリ間の合意というコンセプトは残るという。ただし、アプリで共有チャームと同様の機能を提供したい場合、開発者は共有ボタンを含めておく必要がある。
筆者の情報筋によると、MicrosoftはThresholdのパブリックプレビュー版を2014年の秋頃に提供したいと考えているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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