中国江蘇省昆山市の金属加工工場で起きた大規模粉じん爆発事故で75人が死亡し、100人以上が負傷したと伝えられている。この事故を受け、中国全土の工場で生産を停止し、安全検査が実施されることになった。これにより、Foxconn(鴻海精密工業)の生産台数に影響を及ぼす可能性が出てきたと、複数の報道が示唆した。
内部情報筋によると、中国当局は事故調査のために粉じん専門家を派遣し、すべての研磨作業場の操業停止と製造上の安全性を自己点検するよう中国全土の工場に命じた。Foxconnの施設もそうした対象に含まれている。
その結果、「iPhone 6」やXiaomi製端末などの製造に支障が出る見通しだと同情報筋は語っている。
Appleの新スマートフォンやその競合する中国企業などによるライバル製品はアルミニウム合金製で、そのため研磨作業が必須となっている。ところが、このプロセスは可燃性の金属粉じんを空気中に飛散させやすい。現地時間8月2日に起きた昆山市の事故では、高濃度のアルミニウム粉じんが換気が悪い作業場に蓄積するようになり、発火につながった。
香港を拠点とする非政府組織のChina Labour Bulletinによると、今回の事例は2014年に起きた工場事故のなかでも最大規模と考えられるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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