営業スタイルは国に合わせて変幻自在--フリークアウト シンガポール・谷村景子さん - (page 2)

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相手の国籍によって営業スタイルは変幻自在

――いろいろな国籍の人に会って気づいたことはありますか。

 日本人は感性が豊かで、相手の心情を読むことが得意です。ただ、読みすぎてしまうことがあって、角が立たないようにするために相手に意見を言えなかったり、何でも1人で抱え込んでしまうことがあります。きっと「日本では聞き手の能力が求められる」のですが、「海外では話し手の能力が求められる」、この差なのだと思います。

 これはイギリス人の知人が言っていたのですが、「日本人のクライアントになにか提案しても、イエスかノーかはっきり意思表示しない」そうです。海外の会社からコラボレーションしづらいと思われるともったいないと感じます。

――東南アジアならではの仕事のスタイルはありますか。またシンガポール以外の国の特徴は。

 それぞれの国の文化によって、仕事の進め方が異なります。シンガポールはイギリスなど西洋の影響を受けているので、即決スタイル。ですが、言葉の面で苦労することもあります。こちらの人は中国語訛りのシングリッシュを話すので、言っていることを理解できないことがあります。そんな時は遠慮なくすぐに聞き返します。

 他国でいうと、タイで営業をする時には、その人や企業が取り組んできた過去のやり方を否定してはいけません。提案ではその人の面目をつぶさないように気をつけたり、現場の担当者が上司に進言する際の方法にまで相談に乗ったりします。

 インドネシアでは、クライアントのオフィスに毎週のように足繁く通う必要があります。たとえ案件にアップデートがなくても、直接会って関係を深めないと仲間に入れてもらえない傾向があるからです。そういう異文化を理解することは難しい反面、とても面白いです。


上司のSenior Vice President of Salesの佐藤憲一さんと。佐藤さんいわく、谷村さんは「大胆なくせに細かい所まで気が利く、スタートアップに最適な人材」

――シンガポールの女性が働く国として魅力は。また活躍する女性が多いのはなぜでしょう。

 この国は女性がよく働きます。IT企業というと日本では男性に囲まれることが多いのですが、こちらでは会議の出席者が女性だけになることもあって、そういった場合は打ち解けるのが早いです。

 また、日本では出産した女性が社会に復帰するのは難しいと言われますが、こちらでは復帰する人の割合が高いです。それは恐らく、メイドさんを雇うことが前向きな選択肢として浸透しているから。平日の育児や家事はもちろんですが、週末も彼女たちに任せることで家族の時間を作ったりしているようです。

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