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エリア形状を制御して電波干渉を抑える技術--KDDI研究所らが国内初の屋外実験

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 KDDIとKDDI研究所は7月29日、LTE-Advanced向けの無線機内蔵小型アンテナ「アクティブアンテナシステム(AAS)」において、電波を強める方向と弱める方向を制御し、カバーエリアの形状を自在に制御できるという「指向性制御技術」を実装した屋外実験を国内で初めて実施したと発表した。

 AASは、ひとつの筐体に複数のアンテナと小型無線機を搭載した基地局装置。従来の装置と比べてカバーエリアの拡大や基地局設置場所の省スペース化、消費電力や基地局設置コストの削減などが可能になるという。3.5GHz帯など高い周波数帯に用いることで効果が高いとされ、LTE-Advancedなど将来のモバイルネットワークでの活用が期待されている。

 KDDIとKDDI研究所では、3月より栃木市において、AASの指向性制御技術の有効性を検証する目的で、AASをマクロセルに用いた屋外実験を実施。その結果、従来の基地局装置と比較し、マクロセルがカバーするエリアでのダウンロード速度が約1.6倍となることを実証したほか、消費電力を約50%低減できることを確認したという。カバーエリアの形状を自在に制御できることで、他の基地局との干渉を抑え、より快適な高速通信が期待できるそうだ。


指向性制御技術による通信品質改善のイメージ

 なおKDDI研究所では、2012年3月に従来型のアンテナと同等サイズまで小型化したAASを試作し、2013年3月には基地局装置やアンテナを制御するための国際標準インターフェース「AISG」に対応した指向性制御技術を考案。AASに関する特許4件を出願している。

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