Hilton Worldwideは、スマートフォンが旅行の時には心地よい眠りのための鍵へと変わる、ホテルシステムのさまざまな技術向上を発表した。計画の中心となるのは、モバイル機器を使い、デジタル化されたホテルのフロア案内図から部屋を選んでチェックインできる機能だ。2014年末までに、全世界の4000軒を超えるHiltonのホテルにこの機能が導入される。同機能は、iOS版とAndroid版の「Hilton HHonors」アプリを通じて利用される。
こうした機能は便利だが、今回の発表で特に興味深いのは、スマートフォンを部屋の鍵として使えるという部分だ。Hiltonは、スマートフォンでドアを解錠するために必要な技術の導入を2015年から開始する。これにより利用客は、よくあるように列に並んでチェックインするのでなく、部屋に直行できるようになる。
このスマートフォンの鍵を実現する方法に関する情報は、どう考えても漠然としている。Hilton Worldwideの社長兼最高経営責任者(CEO)であるChristopher J. Nassetta氏は、「この数年間、このビジョンを実現するための選択肢をいくつもテストしてきた。われわれは、お客様にとっては利用する際に安全で信頼でき、しかも、設置するホテルにとっては費用対効果が高い独自の技術を開発しているところだ」と述べている。Hiltonは、セキュリティ上の理由から技術の詳細を秘密にしておきたいのだろう。
Hiltonは、スマートフォンが部屋の鍵になるこの技術を、米国では2015年末までに、全世界では2016年末までに導入する見通しだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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