Lineは「正確な描画」アプリである。括弧を付けたのは、実際にはSketchよりも劣るフリーハンド描画ツールにすぎないからだ。正確さという面は、Trace PackとStamp Pack、遠近グリッドから来ている。筆者ならLineを専門的なスケッチツールと呼ぶだろう。
Lineはユーザーの作品を整理して画像のギャラリーを作成する。Pen Tipメニューと同じように、ギャラリーに名前を付けたり、コピーしたり、共有したりすることができる(Sketchは少し異なる)。描画ビューでは、画面下部のツールバーに6種類の描画ツールと消しゴムが表示される。描画ツールは、2本の鉛筆、2本の極細マーカー(0.25mmと0.5mm)、1本のブラシ、1本の太字マーカーだ。
Kulerかカラーピッカーから利用できる6種類のカラーサンプルと、遠近グリッドを呼び出すアイコンもある。画面上部には、Touch Slideのトグル、SlideとTrace Packのメニュー、ペン接続メニューが配置されている。キャンバスを拡大して、ツールバーが表示されない全画面モードにすることも可能だ。
ブラシを長押しすると、サイズや不透明度、ブレンドのオプションが表示される。ブレンドを無効にすると、次のブラシストロークがオーバーレイされるが、有効にすると、色を混ぜるというより、輝度や色相のオーバーレイを実行するような感じだ。トレースする写真は、「Camera Roll」かCreative Cloudファイルから読み込むことができる。
筆者はTrace Packを大変気に入っている。筆者の描画技術はひどいので、正確なポリゴンを描くことができる機能は本当に便利だ(よくポリゴンの落書きをするので)。右側のTouch Slideコントロールをタップするたびに、さまざまなポリゴンの形が次々に表示される。Touch Slideを画像の周りに移動させると、交差や直角、平行線などのスナップガイドが表示される。
対照的に、「Concepts」はグリッドを表示し、自由に曲線を描ける機能を備えている。さらに、「Pro」バージョンには「Spline」編集機能がある。
スタイラスを使う場合も使わない場合も、ストロークを描くときの感じも見た目も非常に自然だ。ブラシだけが筆圧を感知し、濃度とサイズの両方に反応するように思える。タブレットにストロークを認識させるためには、かなり強く押さなければならない。
Sketchはスタンドアロンの作成ツールというより、Behanceの付属ツールのような印象だ。Sketchはユーザーの作品を整理して、「Project」を作成する。デフォルトでは、それぞれのProjectは5枚のスケッチで構成されるが、さらに追加することも可能。そのため、同じスケッチのさまざまなバージョンを作成して、グループとしてアップロードし、フィードバックを求めることができる。そのグループ内でスケッチを整理し直したり、アプリ内から直接フィードバックに対応したりすることも可能だ。
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