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仮想世界360度を“目の動き”で操作--頭部装着ディスプレイ「FOVE」来夏にはSDKも

井指啓吾 (編集部)2014年07月25日 10時00分
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 FOVEは7月25日、家庭用機器として世界初となる視線追跡型ヘッドマウントディスプレイ「FOVE」を発表し、ティザームービーを公開した。すでに主要機能を実装した試作機の開発は完了しており、2015年夏の開発者向けキット(SDK)の発売に向けて準備を進めているという。

  • 視線追跡型ヘッドマウントディスプレイ「FOVE」イメージ

 FOVEの特徴は、視線追跡機能と傾き検知機能、ヘッドトラッキング機能を組み合わせることで、“目の動き”により仮想世界を360度自在に操作できること。これには、高周波数のジャイロ/加速計/磁石計を用いた「9軸傾き測装置センサー」を使用しているという。

 FOVEによると、これまでのヘッドマウントディスプレイは視線追跡機能がなく、マウスによる平面の画面に適した操作がメインとなっており、奥行きのある仮想世界での操作は難しかった。これに対し同社製品では、独自の視線追跡アルゴリズムにより“人間の目の動き”を読み取ることで、ゲームなどの三次元空間における素早く正確な操作を可能にしているという。

 また従来の仮想世界では視差がなく、すべての物体に焦点があってしまうため現実世界との違和感があったが、FOVEでは“目で見ている三次元上の座標”を特定することで、「見つめたところがはっきり見え、見ていないところがぼける焦点表現」を実現しているという。

  • 「FOVE」仕組みのイメージ

  • ゲーム内のキャラクターが、ユーザーの視線を認識する

  • 眼球の動きでマウスカーソルやキーボードをタイプすることも可能に

 現在は、視線を使った新たなゲームを開発するためのFOVE専用SDKを準備しているほか、国内外のゲームメーカーとのアーケードゲーム、アミューズメント施設での企画も進行中。さらにゲームだけではなく、目の動きにより意思を伝えるコミュニケーション支援機器としての医療領域への展開も想定しているという。

 FOVEは7月16日にMicrosoft Venturesアクセラレーションプログラムに日本企業として初めて採択された。今後はこのプログラムに参加し、ゲーム領域におけるXbox事業との連携を視野にグローバル市場での普及を目指して活動する。12月にロンドンで開催されるデモデイにおいてプロトタイプを発表するのが目標だ。

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