スノーデン氏、反監視技術開発の意向を明らかに--「HOPE X」カンファレンスで

Charlie Osborne (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2014年07月22日 12時31分

 Edward Snowden氏が、政府による世界規模での監視行為を阻止するための技術の開発と促進に取り組む計画を明らかにした。

 米国家安全保障局(NSA)の元契約職員だったSnowden氏は、ロシアの首都モスクワからテレビ会議を通じて「Hackers On Planet Earth(HOPE) X」カンファレンスに参加し、支援を要請した。Snowden氏は、NSAと英政府通信本部(GCHQ)による大規模な監視活動の詳細を記した機密文書を漏えいした人物だ。


 Snowden氏は米国時間7月19日にニューヨーク市で開催されたHOPEカンファレンスに登場し、同ハッキングコミュニティーに対し、そのリソースを政府による監視行為をより困難にする反監視技術の開発に振り向けるよう要請するとともに、自身は今後も大半の時間を同じ活動に費やす予定だと述べた。

 「われわれ市民、つまり今この会場にいるみなさんには、われわれの権利をプログラムやプロトコルに符号化することで未来をよりよくする手段と能力がある。それらは、われわれの日常的な信頼のよりどころになるものだ。(中略)それこそが、私自身の今後の取り組みに大いに関係していくことであり、その実現のために皆さんにも加わって欲しいと願っている」(Snowden氏)

 同カンファレンスでスピーチしたSnowden氏はまた、NSAの機密文書を報道機関に漏えいした件に関連し、自身の行為を弁護した。同氏は、政府による監視活動がどれほど広範囲にわたるものなのか、大抵の米国人はほとんど実態を知らないとした上で、「米国市民、さらに国際社会の一員として、われわれの生活に多大な影響を及ぼす政策について、その大筋を理解する権利がある」と述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。

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