Adobe Systemsの写真編集ソフトウェア「Lightroom 5.5」では、サブスクリプション方式の利用者が契約を解除した後も自分の写真にアクセスすることができることが明らかになった。
AdobeはLightroomを2つの方法で提供している。1つは従来からある永久ライセンスによるもので、もう1つは「Creative Cloud」サブスクリプションプランによるものだ。前者では、ソフトウェアをずっと使い続けることができるが、ソフトウェアアップデートへのアクセスが与えられない。それに対して後者では、月額料金を支払うことで最新版のAdobeソフトウェアが利用できる。これには、月額50ドルでAdobeソフトウェアをすべて含む完全版のCreative Cloud、そして、月額10ドルでLightroomや「Photoshop」を含む「Photoshop Photography Program」などがある。
一部の写真家らは、サブスクリプション方式について不信感を示しており、自分の写真カタログにいずれアクセスできなくなるのではないかという懸念の声を上げていた。しかし、6月に公開されたLightroomの最新版からは、自分の写真カタログにアクセスできなくなるということはなくなった(ただし、契約を解除すると、写真の細かい編集作業や位置情報の追加などはできなくなる)。
LightroomのプリンシパルプロダクトマネージャーTom Hogarty氏は米国時間7月10日、変更について以下のように述べた。
Lightroom 5.5では、メンバーシップ終了後もデスクトップアプリケーションを起動し、写真家のみなさんが丹念に作成し、管理してきた写真にLightroomや「Slideshow」「Web」「Book」「Print」を使ってアクセスすることができる。メンバーシップの終了を受け、「Develop」と「Map」のモジュールは利用できなくなるが、契約を更新すればこれらの分野でのAdobeの継続的なイノベーションを利用することも可能だ。Lightroomのモバイルワークフローも(契約の終了とともに)提供されなくなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス