新しい報道によると、待ちに待ったBox.comの新規株式公開(IPO)は近いかもしれないという。しかもその足場はさらに固められている可能性がある。
エンタープライズクラウドストレージを提供する同社は、プライベートエクイティ投資会社のTPGと国際的なパブリックエクイティ投資会社のCoatue Managementの支援を受け、さらに1億5000万ドルの資金を調達したとThe Wall Street Journal(WSJ)が報じている。
新たなキャッシュフローによってBoxは、IPOまでの期間を乗り切ることができるはずだ。延期されている同社のIPOは、現時点で最も早くて2014年秋になる見込みである。
カリフォルニア州ロスアルトスを拠点とする同社が、S-1書類を米証券取引委員会(SEC)に提出したのは2014年3月のことである。Morgan Stanley、Credit Suisse、JPMorgan Chaseが主幹事として選定されている。
自らを「成長著しい新興企業」と称するBoxは、Twitterに倣い、ニューヨーク証券取引所にてティッカーシンボル「BOX」での上場を目指す。まずは2億5000万ドルの調達を見込んでいる。
WSJの2013年12月の評価によると、Boxの時価総額はこれまで、12~30億ドルと推定されていた。12月はちょうど、ベンチャーキャピタルからのシリーズFの資金調達ラウンドが完了し、1億ドルを調達した時期である。
WSJの米国時間7月7日の記事では、同社の現在の時価総額は約24億ドルだとされている。
S-1書類によると、Boxの2014年1月末までの年間売上高は1億2420万ドルで、前年比で111%増加したという。
ただし、注目に値する純損失を計上している。2011年12月31日、2013年1月31日、2014年1月31日を末日とする12カ月間の純損失はそれぞれ、5030万ドル、1億1260万ドル、1億6860万ドルだった。
Boxは7日午後、TPGとCoatueから1億5000万ドルの出資を受けたことをプレスリリースにおいて認めた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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